2012年7月29日日曜日

顔のないスパイ (2011/米)

監督:マイケル・ブラント
出演:リチャード・ギア / トファー・グレイス / スティーヴン・モイヤー / オデット・ユーストマン / スタナ・カティック / クリス・マークエット / テイマー・ハッサン / マーティン・シーン / ラリー・ギリアード・Jr







ある日、引退していたポールのもとにCIA長官がじきじきにおとずれる
かつてポールが殺したと思われた大物スパイ「カシウス」が再び活動を開始した話を聞き‥

なんともおしい感じで、自らもっとおもしろくなる感を放棄してるストーリーだったかな
スパイものってところに多く期待しなければ良い意味で普通におもしろいんですが、どうしても普通の領域を抜け出せない「なにか」が足りないのも事実かも
「100%予測不可能な罠」ってほど真相も「やっべ!そうだったのか!」なもんでもないし、堅実に作られてはいるけど地味さは隠せないかな、と

最初はちょっとどんな展開か分かりづらいんですが、けっこう話じたいはシンプルで、ようするに引退した元凄腕CIAエージェントがかつて解決したと思われていた蒸し返された事件にけじめをつける、って感じ
そして誰もが気になる「カシウス」の正体
しょうじきちょっと観てれば「こいつらのどっちかがそうなんだろうな」と分かるはず
そんな謎を楽しもうとしてるってのに、けっこう早い段階であっさりカシウスが誰か描かれちゃうんですよね
いや、さすがにもっと引っ張ってミスリードやらなにんやら絡めつつ、どっちがカシウスなんだ感を持続させた方がおもしろいだろと思わざるえない

カシウスが誰が描いたことで展開されるストーリーも悪くはないけど、作品としての引きは確実に落ちてる
どうせなら終盤まで正体は隠しておいて、そっからのそれぞれの思惑をあらわにした方が個人的には好みな展開かも
あとは過去の事件からカシウスの手がかりがわりと容易に手に入る描写とか、ホントにFBIとかCIAってぼんくらの集まりかと、今まで誰もそこに気づかなかったのかとツッコミを入れざるえないわ

でもオチはけっこう好きかも
この後の「このままじゃすまないだろうな」ってところをよくよく考えればキレイにまとまってるとは言いづらいけど、それでもその選択をしたことで多少は後味がよくなってる
全体的に地味さを払拭するためにリチャードおじちゃんを起用した感が見え見えで、それでいてしょうじきその配役がしっくりきてない気もするけど、まあ、ホントに普通に楽しめる一本であることは確かでした

個人的評価:70点
オススメ度:俺がカシウスだ




顔のないスパイ 予告

※予告編内、ネタバレ注意※



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