2013年12月22日日曜日

永遠の0 (2013/日)

監督:山崎貴
出演:岡田准一 / 三浦春馬 / 井上真央 / 濱田岳 / 新井浩文 / 染谷将太 / 三浦貴大 / 上田竜也 / 吹石一恵 / 田中泯 / 山本學 / 風吹ジュン / 平幹二朗 / 橋爪功 / 夏八木勲 / 佐々木一平 / 青木健 / 遠藤雄弥 / 栩原楽人 / 古川雄輝

祖母の死をきっかけに今の祖父が再婚相手だと知る健太郎
そんな戦時中に特攻で死んだという祖母の前夫、宮部久蔵について健太郎は姉と一緒に調べることにする

劇場ではホントにどんな作品を観にいっても必ずといっていいほど予告が流れていた本作品
しょうじきサザンの主題歌とともに流れる映像のその予告をみるかぎり、「なんか軽いなあー」というマイナス印象しかなかった
しかし実際に鑑賞してみると、地に足がしっかりついているというか、どっしりとした重厚なドラマな感じがして大安定な作りで良い意味で意外でした

今の祖父が実は祖母の再婚相手であり、母も初婚相手の夫の子供である事実を知った健太郎
フリーライターである姉の取材に強引につき合わされる形で、その祖母の前夫である宮部久蔵について調べることになる
戦時中に零戦乗りだった宮部は若くして特攻で亡くなっており、当時のことを知る人物とコンタクトをとって話を聞くうちに、臆病で恥知らずという印象が強くなり・・・
という展開の中で、最初こそ負の印象しかなかった宮部について調べるうちに、というお話

思った以上に作品からアイドル臭やキャストに対する違和感はあまり感じない
むしろベテラン勢、中堅、若手の役者さんたちそれぞれがホントに好演しており、作品として全体的な完成度を高めてますね
VFXについても最初こそじゃっかん引っかかりはありますが、鑑賞してるうちに気にならなくなるどころか、かなり無理なく作品と整合性がとれてる感じに思えてきます

ストーリー的に分かりやすさを優先してるのかもしれないけど、ちょっと先が読めすぎるのが気にならなくもない
丁寧に作られている内容ゆえに、どうせこういう展開になると分かりきってるのに、というもどかしさがあるんですよね
そこら辺も役者さんたちの熱演が上回ってそこまでマイナスイメージにはならないですが
ただ、戦後パートの宮部の奥さんと娘のコントチックな薄汚れ描写はどうかと思いましたね

というわけでサザンの軽すぎる曲がまさかの足を引っ張ってる、そんな感じのした一本でした

個人的評価:85点
オススメ度:ジジイも小僧どももナイス男ばかりだぜ




永遠の0 予告

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