2013年12月2日月曜日

かぐや姫の物語 (2013/日)


監督:高畑勲
出演:朝倉あき / 高良健吾 / 地井武男 / 宮本信子 / 高畑淳子 / 田畑智子 / 上川隆也 / 立川志の輔 / 伊集院光 / 宇崎竜童 / 古城環 / 中村七之助 / 橋爪功 / 朝丘雪路 / 仲代達矢

はるか昔の日本、竹を伐採して生計をたてるおじいさんは、光輝く竹を見つける
そこから出でた美しい姫は赤子となり、おじいさんはおばあさんとともに育てることにする

現代の子供はどうか知らんけど、自分くらいならお話として知ってるかぐや姫
そんな昔ながらのありのままのお話を丁寧に読み聞かせてくれるような感じに映像化されてる、という印象でした
じゃっかん演出重視なファンタジーな部分もありますが、イメージとしては何も足さず引かずに忠実に描いた昔話のような感じですね

竹の中から現れた姫、赤子となっておじいさんとおばあさんに育てられる
小さな村の中で動植物、そこに暮らす人々とふれあいながらも、尋常ならざる早さで成長していく姫
そんな中、おじいさんは村娘としててなく、高貴な姫君として育てようと都にうつることを考え始める
と、ホントに見知った話ながら、その丁寧な描写に画面の中に引き込まれます

全編、手描きのような柔和な独特の絵柄という点も「ただそんな描き方だけを売りにしたかった」、なんて感じもせず、というかそんなタッチすら気になることなく話に没入してる自分がいましたね
地味、という面は否定できないけど、けっこうコミカルなシーンもあるし、しっかり娯楽作品には仕上がってると思います

小さな子供が観ても理解しにくい、ってのは百も承知
だけど何かしらの引っかかりをおぼえ、将来、成長して大人になった時にもういちど観てみると・・・
という狙いがあるようなないような
個人的にはこの作品、小さな子供のうちに観られればよかったなあ、と感じざるえない
大人になれば分かる、心の葛藤やらなんやらの美しいだけじゃない部分
冷たさも激しさも温かさもひっくるめた和の心を再認識させられた一本でした

個人的評価:90点
オススメ度:ホントに子供じだいはかわいいのう(おじいさん目線的な意味で)




かぐや姫の物語 予告

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