2016年4月4日月曜日

無伴奏 (2016/日)

監督:矢崎仁司
出演:成海璃子 / 池松壮亮 / 斎藤工 / 遠藤新菜 / 松本若菜 / 酒井波湖 / 仁村紗和 / 斉藤とも子 / 藤田朋子 / 光石研

1969年、学園闘争のさなかに高校生の響子は友人たちとバロック喫茶を訪れる
響子はそこで出会った大学生たち、中でも渉と仲を深めていき…

ひとむかし前の青春小説のような世界観にどっぷりとひたれる空気感が心地よかった作品
自分ではうまく制御できない青春のベクトル、それを相手に合わせてコントロールしようとしてはズレ、時には交わり、方向が同じながらも平行線、というもどかしい様が観ていておもしろい
キザったらしい言い回しが鼻につくどころか、この雰囲気をうまく演出している1969年という時代を写した青春映画として楽しめる
愛をめぐる登場人物たちの描写が、観ていてうまく視点を誘導され、常にどこか引っかかりをおぼえつつも深く作品に引き込まれる
熱く、冷酷で、ものすごく愚かな少年少女たちのドラマが小難しくくなりすぎないように作られているので、鈍い私でもじゅうぶんに話についていけて、なんか自分が賢くなったような気持ちよさを味合わせてくれた一本でした

個人的評価:90点
オススメ度:色々と考えられるラストもいい



無伴奏 予告

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