2011年7月29日金曜日

きつねと猟犬 (1981/米)

監督:テッド・バーマン / リチャード・リッチ / アート・スティーブンズ
出演:ミッキー・ルーニー / カート・ラッセル / キース・クーガン / コリー・フェルドマン / パール・ベイリー / ジャック・アルバートソン / サンディ・ダンカン / ジャネット・ノーラン / パット・バトラム







赤ん坊の時に母と死別し、ひょんなことから人間に飼われるようになった狐のトッド
ある日、近所の猟犬見習いの子犬と知り合い、友情を育んでいくのだが…

最近なにげなく利用してるGACCHIで私の好みに合う作品として上がっていたものを試しにチョイスしてみました
どうもディズニーアニメは微妙に肌に合わないと食わず嫌いで避けてるところもありましたが、うん、こういう作品だったら大丈夫ですね
なんというか、もっと甘ったるいアニマル的な「ちょーかわいーんですけどぉー」路線かと思いきや、けっこう重苦しい雰囲気もあっておもしろかった

まず直接的な描写はないけど、母親を猟犬&ハンターに殺された子狐が人間に飼われて生きていくことになる…という点をサラッと描いているのがいいですね
重苦しく「ほぅら、かわいそうだろ?」って感じがないのが逆に皮肉めいた悲しい運命みたいなのを感じる
そこから猟犬見習いの子犬と出会って親しくなるわけで、まあ、ようするに天敵ともいえる関係の異種動物どうしの友情はありえるのかって話になってきます

そうはいっても、世間の風当たりは強くてもなんだかんだ二人の絆は強いのよ、ってのは簡単に予想できちゃう
でも、この作品はちょっと違う
ちょっと重く、弱現実的な展開が待っておりほんのりとした、ホントにちょっぴりの苦みが用意されてるんですね
この苦みが作品のおもしろさを引き立てていて、観てて完全に安心できないシーンを作り出すことで緊張感が持続します
もちろん子供が観ても大筋ではいい話として楽しめるだろうけど、いっしょに大人が観てもちょっと深くとらえられて楽しめる作りになってますね
まさにファミリーでいっしょに観て同時に楽しめる作品

なによりこれが作られたのが30年前だってのが驚き
そりゃ画面から古くささは感じるけど、30年という月日は気にならないくらい色あせてない
そんなわけで、GACCHIのおすすめ機能はそれなりに信用してもいいのかも、と思えた一本でした

個人的評価:85点
オススメ度:しょうじきおばあさんは冷静に考えると良い飼い主じゃないよね





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