2011年7月23日土曜日

-less (2003/仏・米)

監督:ジャン・バティスト・アンドレア / ファブリス・カネパ
出演:レイ・ワイズ / リン・シェイ / アレクサンドラ・ホールデン / ミック・ケイン / ビリー・アッシャー / アンバー・スミス








クリスマス・イヴの夜、ハリントン一家は叔母の家へと車を走らせていた
いつもは通らない裏道に入ると、途中、白いドレスの女と出会い…

日本的なJホラー要素といつもの洋もののホラー要素がうまく混ざったような印象を受けた作品
かなりの低予算B級でチラリズムを駆使してあんまりはっきり見せない描写でうまく乗り切ってます
すっげえホラーの掘り出しもん見つけた、という傑作タイプではなく「なんかホラーっぽいの観たいなあ」という時に最適な軽く流すタイプの作風ですね

対向車と正面衝突しそうになりながらも車で叔母の家に向かうファミリーっぽい一団
そんな森の中の道で赤ん坊を抱いた白いドレスの女を拾い、途中の小屋で警察なり病院なりに電話してやろうとすると、一行のひとりが謎の黒い車に拉致されてしまう…
で、まあ、そこからひとり…またひとり、というお決まりの展開が始まるわけで
しょうじきそう目新しいものはないんですが、ホラー映画のわりにちゃんと頭を使って作ってるな、と思えるからおもしろい
主人公たちの一団もさいしょはどういったグループなのか想像しかできないんですが、話が進むにつれてやっと関係が分かってきます
それだけでなく極限状態こその本音も描かれる

話の展開にしても「いま、どんな状況に陥ってるのか」という謎をメインに抜け出せない恐怖にじわじわと侵蝕されていく様が良い感じ
神出鬼没でミステリアスな白いドレスの女が何かしら関係してると思わせるJホラーテイストな描き方もあり、ある意味で日本人が観た方が楽しめる内容かもしれません
「白いドレスの女の呪い的なアレか?アレなのか?」と観ると楽しめます(?)

まあ、でもオチは勘がいい人だったらかなり最初の頃に分かっちゃうだろうし、延々と何百キロメートルも走って疑問を抱かないおまえらおかしいだろ、とツッコミどころもありますが楽な姿勢で観る分にはそう気にはならない
過度な期待なくなにげに手にとって観てみたら「へえ、わりとおもしろいじゃん」といった感じの一本でした

個人的評価:70点
オススメ度:アジアのチーズをなめんなよ





-less 予告



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