2011年9月13日火曜日

狂い咲きサンダーロード (1980/日)

監督:石井聰亙
出演:山田辰夫 / 戒谷広 / 大池雅光 / 中島陽典 / 小林稔侍 / 南条弘二 / 森村明美 / 木村明宏 / 清末裕之 / 広世克則 / 大関正洋 / 小島正資 / 北原美智子 / 大森直人







数多の暴走族チームが存在する街「サンダーロード」
しかし最近は警察のしめつけもきびしく、各チームは連合となり大人しく「愛される暴走族」を目指す流れになっていたが…

ゲームの「ノーモアヒーローズ」のなんかのサイトで見かけたタイトル
いわゆるダメな方に青春爆発してるワルどものお話なんですが、微妙に世紀末救世主っぽい世界観がたまりません
特に話が進むにつれて味がでてくる主人公の仁と大人代表の剛の存在感がすごいですね
逆にその他の暴走族メンバーが有象無象な感じになってるのが残念
ボーッと見てるとキャラの区別がつかなくなるかもしれません

話的には警察が怖くて日和った各暴走族チームの面々が、もう無茶とかしないで、警察に目をつけられない範囲でバイク乗ろうぜって風潮に嫌気がさしてる仁
いよいよもって若さ爆発の仁はすべてを敵に回していろんな意味で暴走を始める…という感じ
まあ、でもいくら日和ったとはいえ各チームは仁にコケにされればキレるわけで、調子こいてる仁が邪魔になるわけで
そんな爆走少年ケンカ映画かと思ってたら…なんか途中から物語が変な方向にシフトしていき、それにともなってどうしようもない不良な仁が「なんかちょっとカッコイイ」と思えるようになってきます

そして大人代表の「スーパー右翼」に属するおっさん剛がまたナイスキャラすぎて困らない
おまえは仁のナニを狙ってたんだと言わざるえない
そんなキャラの存在もそうですが全体的にかなり荒削りながら、勢いがすごいんですね
キレてる馬鹿野郎どもが暴走するエネルギーをまんま映像化したのか、ってくらいパワフル
ツッコミどころは満載なのに「んなこたあ、どうでもいいんだよ」と思ってしまうくらい変な魅力がある

そこはまあカルトムービーって言われる所以かもしれないですが、ホントに冷静に観ればつまらないのに、熱いバカを観てるだけでなんか楽しいんですね
しょうじきかなり観る側を選ぶ作品だと思うし、ダメな人はまったくおもしろさの欠片も感じないだろうな、と
手放しで最高におもしろい、とは言えないけどおもしろい
自分がおもしろいと思えればそれでいいじゃない、という感じの好き嫌いハッキリ分かれる一本でしょう

個人的評価:80点
オススメ度:泉谷しげるの曲をこれほどカッコイイと思ったことはない




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