2011年9月9日金曜日

悪魔の毒々パーティ (2008/米)

監督:グレッグ・ビショップ
出演:ジャレッド・クスニッツ / グレイソン・チャドウィック / チャンドラー・ダービー / カリーサ・カポビアンコ / ランディ・マクダウェル / ブレア・レッドフォード / マーク・オリヴァー / ジャスティン・ウェルボーン







プロムを前にうかれる学生たちだったが、オタク少年スティーブは意中の女の子を誘えずにいた
そして当日、プロムにいかずSF研のオタク仲間と墓場で幽霊探しをしているとゾンビが現われ…

原題が「ダンス・オブ・ザ・デッド」という直球系オブ・ザ・デッド作品なのに、なぜか毒々という謎な作品
そんな私は毒々作品初心者なので、そこら辺にはなにか浅くてどうでもいい理由があるんでしょうと納得しておきます
で、まあ、見たまんまのゾンビ映画なわけで、設定もオーソドックスなごく普通のゾンビ映画なわけで
それでも作り手が己の力量をよく理解して制作してるので、変に背伸びしすぎて描ききれてない残念感がないのはよくできてますね

学園ドラマ+ゾンビ、うん、そんなに珍しい組み合わせじゃないけど、ほどほどの馬鹿馬鹿しさとほどほどのホラー描写がちょうどよく合わさってる佳作的なデキ
「ダンスパーティだぜ!ひゃっほーい!」と思ってたら誘う女の子がいなくて男同士で墓場で幽霊さがし
そうしたらなんかゾンビと遭遇しちゃって、それを発端に町中がゾンビであふれだしたよ、というお話
ゾンビは現代的な全力疾走型ゾンビ、なんですがこの作品ではさらに…!
墓からいきおいよく飛び出して、うん、言葉通り「飛び出して」きてその射出のいきおいのまま走って追っかけてくる素敵仕様
ワンシーンでしか描かれないけど、ぽんぽんゾンビが飛び出してきては走って追っかけてくる様は必見です、マジで

キャラもオタク、チャラ男、ビッチ、ワル、ナルシーと外さないラインナップ
そこに鬼軍曹的なポジションのコーチも加わってわりと最強の布陣な登場人物たちですね
そいつらがはちゃめちゃやるのを楽しむ作品なんですが、馬鹿馬鹿しいことをやってるわりに大きく外さない丁寧な作りは好感がもてます
ホントに作り手が冷静に自分の作品を把握していて、「これ以上やったら破綻しすぎてさむいことになる」という線引きを理解してる感じ
そういう意味では安定感があっていいです

そうはいってもしょせんB級ゾンビ映画
粘土細工のようにちぎれるゾンビボディ、ご都合主義な展開、なんかうやむやにさらてる気がするストーリー、ツッコミどころは満載なんで、ガチホラーファンにしたらよくある「おふざけ」な作品のひとつとしてしか目に映らないでしょう

B級ゾンビ映画にしては普通に楽しめる、すっごい馬鹿楽しいわけじゃないけどそこそこ面白い、そんな立ち位置な一本でした

個人的評価:70点
オススメ度:ある意味でひどい主人公補正だな




悪魔の毒々パーティ 予告



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