2013年3月17日日曜日

クラウド アトラス (2012/米)

監督:ラナ・ウォシャウスキー / トム・ティクヴァ / アンディ・ウォシャウスキー
出演:トム・ハンクス / ハル・ベリー / ジム・ブロードベント / ヒューゴ・ウィービング / ジム・スタージェス / ペ・ドゥナ / ベン・ウィショウ / ジェームズ・ダーシー / ジョウ・シュン / キース・デヴィッド / スーザン・サランドン / ヒュー・グラント / ダヴィド・ギャジ


6つのことなる時代と土地
それぞれに生きる者たちの物語が語られ始める

6つの物語の序章から入ってエピローグへと流れていく長い長いお話・・・まるで一冊の小説を読んだような充足感があります
印象的にちょっと複雑な話なのかな?と思ってたんですが、ぜんぜんそんなことはなかった
むしろかなり分かりやすい作りになっていて、6つの物語が平行して語れていってもまったく混乱することはありませんでしたね

1849年の弁護士、1936年の音楽家、1973年のジャーナリスト、2012年の作家、2144年のクローン、そして崩壊後の世界・・・それぞれの時代と場所の別々な物語が時に交わりながら、核となる部分での結びつきを感じさせながら展開していく
それぞれの話が悲劇的に、喜劇的に、ファンタジックに、サイエンスティックに、サスペンスタッチに、ドラマスティックに、ホントにいろんな表情をもっていて楽しい
過去の人物がちょっと先の話に年を重ねた状態で再登場したり、または遠い未来に影響を与えたり、基本的にそれぞれ独立した話なんだけどきちんとつながってる部分も多い
それでいて複雑さが皆無なんで、そう力んで集中してなくても自然と内容は頭に入ってきます

個人的には2012年の作家の話がおもしろかった
もっともっとコメディよりにやってくれてもよかったけど、おじいちゃんおばあちゃんがハッスルするってだけで大満足ですね
逆に2144年のクローン編にでてくるヘジュさんの主人公補正バリな無敵っぷりはさすがにちょっと引いた
まあ、個人的に気になった点はそんなとこくらいで、ホントに長尺な作品ながら飽きずに、そしてそれぞれのエピソードすべて魅力的に感じられて楽しかった

あと、エンドロール前に出演者さんと演じたキャラが紹介されるんですが、いやあ、すっごいね
「このキャラもそうだったの?」と感嘆せずにいられない
トムさんの6変化的なとこが押され気味だけど、ほかの人もじゅうぶんすごいわあ
6つの話を理詰め的な感じできっちりはめこむみたいな作りじゃなく、ひとつのやんわりとした核みたいをふんわりやさしく包み込んだような印象な心地よい一本でした

個人的評価:100点
オススメ度:ワンちゃん・・・



クラウド アトラス 予告

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