2013年3月3日日曜日

すーちゃん まいちゃん さわ子さん (2012/日)

監督:御法川修
出演:柴咲コウ / 真木よう子 / 寺島しのぶ / 染谷将太 / 井浦新 / 木野花 / 銀粉蝶 / 風見章子 / 佐藤めぐみ / 上間美緒 / 吉倉あおい / 高部あい

30歳をこえて未婚ということ以外に共通点の少ない仲良し女性三人のすーちゃん、まいちゃん、さわ子さん
今日もそれぞれに仕事に恋に家庭事情に一喜一憂する日々が流れていく

観る前まではプライベートでのイヤなことをため込んだ女性三人組が甘いケーキやおいしい食べ物、プチ贅沢な旅行や遊びへくりだして「バカヤロー!」的なノリでわいわいやる…そんな女の人向け名「男ってほんと…」なスイーツ映画かと思ってたんですよね
それだけにすっごい期待値が低いまま鑑賞したんですが、うん、いや、これ普通におもしろいじゃんと言わざるえない
完全に落ち着ききってる、とまでは言わないけど、けっこう大人がゆったりとしみじみ共感しながら観るタイプの作品でしたね
言うほど「女性向け」って感じの雰囲気でもないし、男でもじゅうぶん楽しめました

内容的にはすーちゃんをメインに、まいちゃん、さわ子さんをとりまく仕事や恋模様の悲喜こもごもを重すぎず軽すぎず描く日常系
個人的には「横道世之介」よりはこっちの方が分かりやすくてオーソドックス、細かい話の積み重ねのテンポもいいし楽しかったですね
話の中心は30をすぎた女性たちの先の人生を見据えての恋のあれこれ、というもので良いこともあれば悪いこともある、かなりヘビーでヘコむこともあればちょこっと楽しいこともある、そんな短いエピソードが連なっていくんですが、男の身でも「ああ、分かるわー」と共感できる部分が多い

ただ日常のイヤなことを忘れて無条件にハッピーになるタイプの作品じゃなくて、なんとなく観たらちょっとだけ前向きになれる、ちょっとだけほっこりできる、そんなゆるく楽しむ映画ですね
基本的にとくにすっごいことがおこるわけじゃなくて、いろんな人が選択して分岐していく人生に自分を重ねたり、知ってる誰かを重ねたり、共感できれば退屈することなく楽しめると思います
逆に言えばこの雰囲気や共感できる要素がないとまったくおもしろくないかもしれません

今までの、そしてこれからの自分(または知人)の人生の選択肢で分岐した部分は、もしかしたらすーちゃん、まいちゃん、すわ子さんのおかれてる状況かもしれんね、ってのを見つめる一本でした

個人的評価:85点
オススメ度:つかわなくていい気づかい…マジで分かるわあ




すーちゃん まいちゃん さわ子さん 予告

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