2013年3月4日月曜日

フライト (2012/米)

監督:ロバート・ゼメキス
出演:デンゼル・ワシントン / ドン・チードル / ケリー・ライリー / ジョン・グッドマン / ブルース・グリーンウッド / メリッサ・レオ / ブライアン・ジェラティ / タマラ・チュニー / ナディーン・ヴェラスケス / ジェームズ・バッジ・デール / ガーセル・ボヴェイ

旅客機がフライト中に制御不能におちいるが、機長であるウィトカーの機転と手腕により最小限の被害で不時着が成される
しかし、彼は当日、飲酒とドラッグを服用していた状態であったため問題になりはじめ・・・

彼だからこそできた、まさに多くの命を救った英雄という存在の主人公のクズっぷりがホントにおもしろい
そんな今までにないタイプの良い話の裏側ものでしたね
主人公の人間性やら行動、言動は事故とは直接的には関係ないし、彼だからこそ飛行機を最小限の被害でとどめることができた、そんな大前提のもとに描かれる劇中のドラマが「そういう方向で描いていくのか」って感じで良かった

奇跡的に事故機を最小限の被害で不時着させた主人公、その体内からアルコールと薬物反応が検出される
事件の原因のひとつになり得るってんで刑事事件に発展しそうな様相な中、主人公は「いやいや、機体が故障したのが原因じゃん?俺の状態とか関係なくね?むしろ俺だからこそこんなていどですんだんじゃね?」とご立腹
周りからいろいろ心配されるけど「だーかーら、関係ねえって言ってんじゃん。俺の好きにさせろよ」とクズっぷりを隠さない主人公に惚れるわ

しょうじき感動、英雄、涙なしでは語れない事件の裏側みたいのを期待してるとアレかもしれんね
けっこう作りもエンターテインメントしてるし、ちょっとひねたものが好きな人の方がより楽しめる作品かもしれません
そういう意味ではオーソドックスな感動ものが観たくて手を出すと「は?なに、こいつ」と主人公のアレっぷりに嫌気ばかりさすだけな印象を受けるかも

主人公の友人がからんでくるシーンとか、冷蔵庫の上に置かれた酒のシーンとか、けっこう演出がエンターテインメント重視な点も地味な内容ながら退屈しないで観られて良かった
うーん、実はB級ものが好きな人が楽しめる、そんな作品なんじゃないかなあ

個人的評価:90点
オススメ度:いきなりヌードからくる作りからしてアレだわな



フライト 予告

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