2013年6月6日木曜日

ドラえもん おばあちゃんの思い出 (2000/日)

監督:渡辺歩
出演:大山のぶ代 / 小原乃梨子 / 高村章子 / 千々松幸子 / 野村道子 / たてかべ和也 / 肝付兼太 / 大本眞基子 / 佐久間レイ / くじら / 関智一

ある日、のび太はゴミ捨て場でボロボロの熊のぬいぐるみを見つける
それは長い間ほうっておいていたけれど、とても大切な思い出のものだった

ドラえもん屈指の名エピソードですね
あまりアニメとかくわしくない人でも「ドラえもんでのび太のおばあちゃんの話」と言われれば分かるレベルの認知度はあるんじゃないですかね
で、個人的にももちろん観たことはあるこの作品、久しぶりに鑑賞したくなってDVDを引っ張り出してきました
さすがに細部まで記憶に残っていなかったので、ある意味で新鮮な感じ
話としておもしろい、というのはもちろんですがいま観てみるとその脚本の完成度のすごさに驚かざるえない

物置の整理のためにママに捨てられてしまったのび太の大切な熊のぬいぐるみ
偶然にも見つけて家に持ち帰ったのび太は、そのぬいぐるみにまつわるおばあちゃんのことを思い出し、タイムマシンでひとめだけでも生前のおばあちゃんの姿を見たいと強く思い…
のび太が過去にいって自分自身の幼少期の思い出に「懐かしい」と感じる、さいしょこそ単純にそんな内容ですが、とにもかくにも細かい伏線の張り方と回収の仕方とテンポが秀逸すぎる
冒頭の花火の燃えカスからはじまり、幼少期のジャイアン&スネ夫の描写、なにげないシーンですがきちんとあとあとに意味を持つ作りの丁寧さが良いですね

短編作品という尺の中でこれだけの密度のある内容を描ける、ってのは今でも他にそうそうないんじゃないと思う
密度はあるけど濃すぎない、短編なのにすっごい「観たわあ」という満足感が得られます
30分の中に起承転結あり、さらに感情をゆさぶってきて泣ける要素まで盛り込んだ贅沢なこの一品、どうですか奥さん
それはさておき、万が一にも未鑑賞な方がいるなら観て損はない一本ですね
アニメ&ドラえもん嫌いっていうなら別ですが

個人的評価:95点
オススメ度:幼少期のスネ夫、関智一が演ってたのね






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