2013年6月17日月曜日

二流小説家 シリアリスト (2013/日)

監督:猪崎宣昭
出演:上川隆也 / 片瀬那奈 / 平山あや / 小池里奈 / 黒谷友香 / 賀来千香子 / でんでん / 高橋惠子 / 長嶋一茂 / 戸田恵子 / 中村嘉葎雄 / 佐々木すみ江 / 本田博太郎 / 伊武雅刀 / 武田真治

官能小説を書いて生計をたてる売れない二流小説家の赤羽
そんな彼のもとに拘置所の死刑囚、呉井から自分の犯した事件について小説を書いてほしいと手紙が届き・・・

話のネタとしておもしろいし、実際に初めて予告をみた時に「こいつは観にいくしかねえぜ」と思って鑑賞したんですが・・・
うーん、なんというか、クソつまんないわけじゃないんだけど、なんだかなあという印象しかないまさに二流映画でしたね
感じ的には少年誌とかに連載されるようなミステリもので、いっしょに推理しながら物語を追うというより解決編がはじまってオチが分かればいいやっていうタイプの作品

女性を殺し、その頭部を切断した上で飾り付けをほどこし写真を撮る
そんなシリアルフォトキラーである死刑囚の呉井
拘置所に入れられながらも頭部を遺棄した場所や犯行の細部について語らない呉井から、自分のことを小説に書けば話をしようともちかけられた二流小説家・赤羽のお話
で、実際に会って話を進めるうちに赤羽の周りでまるで呉井が実行したかのような殺人事件がおきはじめる、と
ようするに素人探偵ものの主人公パターンが「もしも二流小説家だったら」という作品ですね

しょうじきオチ的な意味ではある登場人物が出た時に「こいつアレだよな」とすぐにピンとくるんで、先が読めてあまりおもしろくない
話の流れもつながりが悪くて、ちょっと唐突すぎる展開と、現実的とは思えないキャラのリアクションに引っかかりを感じずにいられない
なにより全体的に雰囲気がチープ
少年マンガっぽいというかラノベっぽいというか、とりあえず本格的なミステリ風な重々しい空気感はない
重々しくなるように演出としてがんばってる部分はあるけど、実を結んでない残念さはある

超展開、とまでは言わないけどラストもラストでアレだし、もともとおもしろくないものを忠実に映像化しちゃった微妙な二流映画っていう感想が一番しっくりくる一本でしたね

個人的評価:60点
オススメ度:大家の娘と被害者の妹、ヒロインの扱いすら二流



二流小説家 予告

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