2013年6月25日火曜日

コードネーム:ジャッカル (2012/韓)

監督:ペ・ヒョンジュン
出演:キム・ジェジュン / ソン・ジヒョ / ハン・サンジン / オ・ダルス / キム・ソンリョン

ジャッカルという呼び名の超一流殺し屋が引退前の仕事の予告を記す
そして舞台となるホテルにジャッカル、その標的の韓流スター、警察、そして謎の女まで現れ・・・

いや、ホントに「どうせアイドル映画だろ」となめて観た自分が恥ずかしくなるくらい作品としての内容はよくできてましたね
雰囲気的にはホテルというロケーションで、韓流スターのヒョン様を中心に、いろんなキャラがそれぞれの思惑のもとにドタバタと入り乱れる舞台劇を観ているよう
三谷幸喜作品に近いものがあるような気がしないでもないかも

殺し屋ジャッカルに狙われる韓流スターのヒョン様は、そうと知らずにホテルにやってくる
事前に予告を残していたことから警察の面々もホテルに到着し、地元の警察へ応援を要請
元はラブホに近いモーテルだったホテルの支配人もノリノリで金儲けのチャンスとはしゃぐ中、ヒョン様は突如として現れた謎の女に拘束されてしまう
話的にはジャッカルがヒョン様を狙う事件の中、さらに素人臭い別の女に狙われてしまうことで現場がカオスになっていく、みたいな感じ

基本はコメディテイストで、次々にクセのあるキャラが登場しては画面と話をしっちゃかめっちゃかに荒らしていく様子を楽しむ作品
そんな中でも話はラストに向かってキチンと収束していくため、コミカルさに肩の力をぬいて鑑賞できつつもちゃんと盛り上がりどころは外さないのが良いですね
個人的にはもっと事件外のキャラたちがラストに向けて無駄に集合してくれれば、もっともっとカオスで楽しかったかな、と思わなくもないですが
それでもクライマックスのジャッカルという点に収束していく話はおもしろかった

オチも含めてあくまでプロとして徹してるジャッカルさんの存在と、その標的であるヒョン様のもてあそばれっぷりがなんともいえない
とりあえず軽い感じで観てみたらどんどん引き込まれて、「なんだおもしろいじゃん」と思えた一本でした
舞台劇チックなドタバタコメディ、という部分が許容できる人なら楽しめるかも
逆に純粋なサスペンスを期待してると、ラストにいたるそのコミカルな道中に拒絶反応をおぼえるでしょうね

個人的評価:90点
オススメ度:縛られてる人はみんなそういう趣味という素敵な解釈




コードネーム:ジャッカル 予告

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