2014年3月23日日曜日

猫侍 (2014/日)

監督:山口義高
出演:北村一輝 / 蓮佛美沙子 / 寺脇康文 / 浅利陽介 / 戸次重幸 / 洞口依子 / 温水洋一 / 津田寛治 / 横山めぐみ / 駒木根隆介 / 深水元基 / 斎藤洋介 / 小野寺昭

浪人の斑目久太郎は金につられて猫を斬る仕事をうける
しかし、ひっそり家に猫を持ち帰ったことから、町のならず者どうしの争いに巻き込まれていく

TVドラマ版は視聴済みという珍しくにわかっぷりを路程しない状態で鑑賞
あまり比べるものではないかもしれないけど、劇場版はTV版とは完全に別ストーリーになっていて、焼き直しとかそんなんでもなかったのはよかったですね
新たな気持ちで猫ザァームライの世界を楽しめました
コメディの要素はさらにパワーアップし、物語の展開もテンポよくなっていました
が、ちょっとドラマの要素が掘り下げ不足でアレでしたね

猫派の相川一家と犬派の米沢一家のならず者がにらみあう町で、浪人の斑目は相川の愛猫を斬る依頼を受ける
しかし、斑目は斬ったことにして家に猫を持ち帰ったことで、両一家の争いの深みにはまっていってしまう
という中で家族というテーマを主軸に、猫の玉之丞と触れ合ううちに不器用な性格が改まっていく、と
まあ、いちおしつこいくらいに「家族」的なテーマが前面に出してはいるけど、ドラマ要素よりコメディ要素の方がはるかに大きい

いかつい眼力の主人公のお茶目なモノローグがホントにおもしろく、ベタなネタも多いながらけっこう笑えます
主人公だけじゃなく、わき役たちのキャラもコミカルで、そんな登場人物たちのドタバタを観てるだけで十分に楽しめる
もちろん猫の玉之丞の「萌えー」も十二分だし、それだけじゃなく犬もモフモフでかわいい&癒される

一方で主人公の抱えるドラマの部分が最後まで観ても掘り下げが足りないと言わざるえない
「斬らない」ことにたいする説明が描ききれてない感じで、説得力がないまま終わっちゃてるからホントに「斬れない」だけな煮えきらなさがモヤモヤする
せっかく敵討ちキャラを出してるのに、主人公が中途半端なままなだけに、そっちまでうやむやになっちゃってる感じ

というわけで、どうせならコメディとして徹底して作ってくれた方がよりスッキリ楽しめたかもしれない一本でした

個人的評価:70点
オススメ度:てっしゅー




猫侍 予告

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