2014年7月2日水曜日

オールド・ボーイ (2013/米)

監督:スパイク・リー
出演:ジョシュ・ブローリン / エリザベス・オルセン / シャルト・コプリー / サミュエル・L・ジャクソン / マイケル・インペリオリ / ポム・クレメンティフ

見知らぬホテルの一室で目覚めるジョー
食事は与えられるものの、外にでることができない監禁状態におちいり、また、元妻殺しの嫌疑もかけられてしまうのだった

しょうじき細かいツッコミどころは多く、まさしくB級な作り
後味も悪いし、とても愉快な作品ではないんですが、個人的にはけっこう好みな映画でした
まさに復習劇といった内容で、主人公と黒幕の対比が分かりやすすぎるほど明確で「この作品を理解できる俺ってカッコイイ」と自惚れられる気持ちよさがありますね

なんか知らんけど監禁された主人公は、外の世界では元妻殺しの疑いをかけられてまま、どうすることもできずに日々を重ねる
どんどん歳月は流れ、最後に残された娘への想いだけをより所に、監禁状態の中で自らを律して鍛え脱出の機会を伺う
という序盤の展開から、復讐を開始する第2部、謎解きゲームをする第3部といくつか作品の展開が途中途中で変化していって飽きません

やや長回しによる描写が特徴的で、特にアクションシーンでのベルトゲームのようなとこが強く印象に残りますね
あとは最初の頃のクズで主人公オーラほぼゼロな存在のジョーが、中盤以降どんどん魅力的な男に変貌していくのがおもしろい
なにより復讐という点で作り上げられた内容が個人的に素敵と感じずにいられない
エドモン・ダンテスとか小粋なワードをさりげなく入れてくるのも良いですね

しかし、あくまでこれは個人的に楽しめたという作品でしかないのも確か
好みうんぬんを抜きにすれば、監禁年月の長さがありえないし、しょうがないとはいえ初期の主人公が老けすぎだし、あまりに警察が無能すぎるし、なによりラストへもっていくために作り上げられた肉付けが見え見えなのもいただけない

それでも真相部分も含め分かりやすく単純化して、観てる側を楽しませようとしてる感じが個人的に好印象に感じとれました

個人的評価:85点
オススメ度:自宅警備員でも鍛えればここまで強くなれる、わけねえから




オールド・ボーイ 予告

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