2014年6月29日日曜日

her 世界でひとつの彼女 (2013/米)

監督:スパイク・ジョーンズ
出演:ホアキン・フェニックス / エイミー・アダムス / ルーニー・マーラ / オリビア・ワイルド / スカーレット・ヨハンソン

妻との離婚問題を抱える中、セオドアはAIによる対話型OSをPCにインストールする
サマンサと名乗るOSの彼女はまるで人間のように接してくるのだった

擬人化したOSとのロマンス、日本においては萌え系ラブコメの定番設定だし、そういう面では目新しさはない
目新しさはないんだけど、そこは日本とアメリカという国の違いによる作りにおもしろさがありましたね
ビジュアル的に主張せず、あくまで声というか見た目ではない本質の部分でのロマンスを描いてくるのがよかった

セオドアとOSのAIであるサマンサは他愛のない会話をしているうちに、じょじょに恋愛関係におちいっていく
だけどやっぱり人とAIという関係上、障害があったりすれ違いがあったりするわけで、ってな感じで内容としてはけっこうありがち
それでもあまりに人間くさすぎるサマンサの口振りによって、セオドアとのなにげない会話を聞いているだけで楽しめる

けっこうコミカルな要素も多く、またお国柄の違いというかなんというか、あっさりサマンサとのファック的な関係まで進んでしまうのもいい
しかもCGで自分をあらわしたりと、ビジュアル面での主張をしてこないのも個人的に好印象
なにより人とOSのロマンスを描きながら、人は人、OSはOSという基本部分は頑なに守る描き方が非常によかった

終盤まではホントにありがちすぎて、「まあ、こんなもんかな」という感じでしたが、クライマックスからの展開でいっきにラストがしまった感じ
そんな感じでよくある話かと思いきや、終わりよければすべてよりで楽しめた一本でした

個人的評価:85点
オススメ度:死骸猫ファックとか斬新だな




her 世界でひとつの彼女 予告

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