2014年12月31日水曜日

真夜中の五分前 (2014/日・中)

監督:行定勲
出演:三浦春馬 / リウ・シーシー / ジョセフ・チャン

中国で時計修理をしている良
ある日であった女性が双子だと分かり、その思いを聞いているうちに惹かれていく

双子というギミックをいかしているようで、けっきょく雰囲気映画という印象が強い
ふたりの矛盾するような発言にルオランとルーメイの境界があやふやになっていくのはおもしろいけど、どうにもドラマ的にもう一段ふかさが足りない気がしないでもない
良の元カノのことや双子の子供のころのこと、そこら辺のエピソードでもっと混沌とした内容になった方が個人的に好みだったかも

ようするにあんたが惹かれてる女は双子のどっちよ?って感じの内容で、主人公たちといっしょに「どっちかなあ」と観ているのがおもしろい
なんか双子の企みみたいなものがあるようなミステリーっぽい部分が求心力になりつつ、雰囲気に飲み込まれていきます
決めつけと疑い、事故の影響もあって不安定なアイデンティティに本人もゆれる双子ちゃんの描写はいいですね

ただ作品的にこねくりまわすだけこねくりまわした結果、ドロッとしたよく分からんものになってる感がする
ここら辺は私のセンスの問題が大きいと思うんで、ホントに個人的な感じ方になっちゃうけど、どうせならもっと混沌につきぬけるか、逆に「そういうことか」というスッキリ感がほしかった

とりあえずこの作品を気になる人には観てもらって、この雰囲気が合うかどうか個々に判断してもらうしかない、と無責任に逃げざるえない

個人的評価:70点
オススメ度:時計の音と、ゆったり感が眠気をさそうわあ




真夜中の五分前 予告

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