2015年5月24日日曜日

ゼロの未来 (2013/英・ルーマニア・仏・米)

監督:テリー・ギリアム
出演:クリストフ・ワルツ / デビッド・シューリス / メラニー・ティエリー / ルーカス・ヘッジズ / マット・デイモン

荒れた教会で電話を待ちながらひとりで暮らすコーエン
切望する在宅業務を許可されるかわりにゼロの定理を証明する仕事を与えられる

ヒューマンドラマのような、人間の未来うんぬんについてのような、不思議な雰囲気とテーマ性が魅力の作品
難解で訳の分からない臭さを、独特のコミカルなキャラと世界観でうまく中和している気がする
結局なにが言いたかったのか、なにをあらわしていたのか、とか考察するのもありのままをざっくり受け入れるのもいいんじゃないかと
悟った風に気取るつもりはないんで、はっきり言うなら個人的には深く語れるほど理解できたとはいえないですね

未来世界で主人公のおっさんが孤独に仕事してるんだけど、なんだかんだでかまってくる人たちをウザがりながらも悪い気分じゃないと日々を送る話、でいいのかな
このキャラは、あのシーンは、となにをあらわしテーマを形作っているのか説明する作業は個人的にできそうもないですね
とりあえず「なんか分からんけど変な魅力がある」としか言いようがない

作品として言わんとしている部分はとりあえず、ぼんやりと頭のすみで鎮座させといて、とりあえずこのインチキくさい独特の未来の世界観が素敵といわざるえない
ごちゃごちゃしてて洗練されてない未来世界は、どこか懐かしさすら感じる
理論理屈で固められた「ありそうな世界」とはかけ離れたでたらめっぽさがおもしろい

さらに登場するキャラも負けず劣らずの胡散臭さで、変な世界で変な奴らが変なことをしてる、という部分だけでも個人的には非常に魅力的に鑑賞できました
テーマを追求してもいいし、映像から受けるまんまの雰囲気を楽しむもいいんじゃないでしょうかね
でも、どっちもダメな人にしたらホントに「はあ?!」と嫌悪感しか残らないクソ映画に思えるかもしれないですが

個人的評価:80点
オススメ度:なんか知らんけど「これぞSFだな」とにわかな私はバカっぽく思いましたとさ




ゼロの未来 予告

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