2016年1月2日土曜日

独裁者と小さな孫 (2014/ジョージア・仏・英・独)

監督:モフセン・マフマルバフ
出演:ミシャ・ゴミアシュビリ / ダチ・オルウェラシュビリ / ラ・スキタシュビリ / グジャ・ブルデュリ / ズラ・ベガリシュビリ / ラシャ・ラミシュビリ

ある国で独裁政権をふるっていた大統領
しかし、その国で反体制勢力による革命がおき、大統領は小さな孫を連れて国外脱出に向けて逃避行をはじめるのだった

いきなり浮ついた感のする大統領と孫の描写がはじまった時は、想像より重い内容じゃないのかといぶかしく思った
話が進んでも所々でちょっと場違いな軽いノリもみられるし、どうにもイメージしていたものと違うのに戸惑う
だけど、そんな部分も含めた虚飾的なものがどんどんはがれ落ちていき、現実という地金の部分が顔を出してきておもしろい
権力者から一転して悲しみ憤る市民の現状を見せつけられる、とかそんな単純なものでなく革命がなったからこその問題やら、元からの問題が悪化したものやら、それらがからまりあって厳しい現実として展開するのがいい
そりゃ処世術としての立ち居振る舞いは学習するけど、大統領も大統領でなにげにブレないから魅力的に映る
とりあえず登場人物たちの演技に引き込まれるままに鑑賞してもじゅうぶん満足できる一本でした

個人的評価:90点
オススメ度:観た人自身がどれだけ人間を信じてるかによってラストの見え方が変わってくるな



独裁者と小さな孫 予告

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