2017年7月2日日曜日

ありがとう、トニ・エルドマン (2016/独・オーストリア)

監督:マーレン・アーデ
出演:ペーター・シモニスチェク / サンドラ・フラー / ミヒャエル・ビッテンボルン / トーマス・ロイブル / トリスタン・ピュッター / ハデビック・ミニス / ルーシー・ラッセル / イングリッド・ビス / ブラド・イバノフ / ビクトリア・コチアシュ

父親ヴィンフリードの娘イネスは仕事で忙しい日々を送っていた
そんな娘の職場へ父が突然、変装してあらわれしばらく行動をともにすることになる

人と人が通じることでここまで大きな力を生むのかと、そのあふれるパワーをこっちにも注いでくれる感覚があたたかくて気持ちいい
とにもかくにもトニ・エルドマンというキャラが娘だけでなく、登場する人物たちと微妙な空気と距離と間になる様が気まずおもしろい
父の周りを当惑させるような哀愁が滲むユーモアや想いのすれ違いを観ているだけでも楽しめるし、それだけでもいいかな、と思わせる
だけど互いの想いが通じた瞬間、本当に世界がいっきに広がって心の底から笑いがこみ上げてきた
親子や人と人の絆とかおしつけがましくない、優しい気持ちだけではいられないもどかしさ、そんなドラマを感覚として心まで浸透させてくれた

個人的評価:90点
オススメ度:バカ騒ぎしまくるだけじゃない、どこかもの悲しい父ちゃんの演技が最高すぎる



ありがとう、トニ・エルドマン 予告

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