2010年5月14日金曜日

グリーン・ゾーン (2010/米)


監督:ポール・グリーングラス
出演:マット・デイモン / グレッグ・キニア / ブレンダン・グリーソン / エイミー・ライアン / ハリド・アブダラ / ジェイソン・アイザックス / イーガル・ナオー / ニコエ・バンクス




イラク戦争突入から4週間、現地で大量破壊兵器の捜索にあたっていたミラー率いる隊は、本部からの情報もむなしく空振りばかり
さすがに情報源が怪しいと思い始めたミラーのところに現地のイラク人から密告が入る

イラク戦争を題材にしたいわゆる陰謀論的な作品
いやあ、しかしイラク戦争で陰謀論とか、どんだけありがちな話なんだよと
戦争当時ならまだしも、今になってそこは思いついてもあえてやらない方向だろうよ
しかも本当に陰謀論ものの王道パターンで話が進んで終わるという目新しさのかけらもない脚本に脱帽

はじまって早々、現代戦もののFPSゲームのような銃撃戦が展開して、それはそれで迫力があるんですが、そんな戦闘がずっと、しかもおんなじテンションで続くんで飽きます
そうこうしてるうちにどうでもいい真相が見えてきつつ、画面ではドンパチドンパチ・・・
分かったよ、すごいよ、迫力あるね、認めるから、たのむからもうちょっとメリハリある展開を・・・と思いつつ睡魔と戦いながら観てたらエンドロールでしたとさ
めでたしめでたし
ファッキュー

ネタバレはしないけど、この作品の話の展開を冷静に思い出してみると、マジでクソ脚本としか言いようがない
しかもそれを撮ってる側はすくなくともA級メジャー作品を目指してるようなところが感じられて逆に寒い
クソ脚本でもそれがB級だと自覚している制作陣が撮った映画は「変なベクトルであるにしろ抜きんでたものがある」のですが、その自覚がない人たちが撮るとハダカの王様状態にしかみえない
ラストに義足のにいちゃんとガチンコバトルでもしてくれたら、個人的にはそれだけでちょっとは輝いたクソB級映画認定できたんですが

あとは全体的に暗くてよく分からないか、臨場感をだすためだろうけど延々ブレたカメラ映像で戦闘がよく分からないという状態
たまにちょっとだけやる分にはスパイスの利いた画だけど、そればっかりみせられたらさすがにどうかと思わざる得ない
しかもラストはラストで意外性のかけらもない終わり方だし
もう、ここまで退屈させてくれるのは一つの才能だと認めたい

個人的にもっとサスペンスで謎な部分がメインの作品だと思ってたせいもあるけど、もうちょっと中身のあるのが観たかったなあ、と

個人的評価:25点
おすすめ度:銃撃戦大好きっ子あつまれ!




グリーン・ゾーン 予告

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