2010年5月9日日曜日

劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル (2010/日)


監督:堤幸彦
出演:仲間由紀恵 / 阿部寛 / 生瀬勝久 / 野際陽子 / 松平健 / 佐藤健 / 夏帆 / 藤木直人 / 戸田恵子 / 片瀬那奈 / 平泉成 / 池田鉄洋 / 三浦理恵子 / 大島蓉子






万練村で続いていた霊能力者崇拝だったが、その霊能力者であるカミハエーリが死んだことで次の継承者を選ぶことになる
物理学者の上田は霊能力者の中にインチキ者がいないか判断するために村に招待され、売れない女手品師の山田は霊能力のフリをして財宝目当てで村に訪れるのだった

そんなわけで過去作をギリギリで観ておいた成果を試すときがきたようです
まあ、劇場版1、2と観るほどに今作に対する期待値が下がってたわけですが、それでもシリーズの中では最高傑作かもしれません
これまでより楽しめましたが、あくまでこのシリーズとしては、ということでひとつ

内容的には1での神様候補のバトルを霊能力者バトルに代えて、2みたいなドラマ性を足した感じ
相変わらずゆるゆるでライトなコメディ要素が多いんですが、劇場で観てはじめてこの作品を好んで観る層の人たちとのギャップに気づきました
個人的に1、2を含め今作でもどうでもいいライトなギャグシーンでは不快には思わないまでもクスリとはぜったいしなかったんですが、劇場ではそこら辺の個人的に「ああ、笑うところね。はいはい」と冷めてしまうポイントでみんなが笑ってましたね
逆に個人的に好きな昭和ネタでは場内静まり返ってるから不思議
アダモちゃんとか、まったく反応がないなんて日本狂ってるわ

で、空気感的にはやっぱり前作どうようのドラマの延長線上なノリで進みます
さらに今作ではTVシリーズのネタまで引っ張ってきてるので、3から初で観る人はいないでしょうが、今まで以上にファン向けになってました
小ネタも相変わらず豊富ですが、どれもホントにライトなネタなんで、そう深い知識はなくても元ネタはすぐに分かるようになってます

肝心のミステリー部分はもうあきらめムードですが、内容ゆえに「誰が真犯人か」というより、終盤のたたみ方が見所でしょうか
ラストもシリーズ中ではよくできてると思います
あくまでシリーズ通して観ての感想ということで
いや、まあ、ナウなヤングがこぞって観る今時な映画ってやつはこういうもんだ、という勉強にはなりました
「昨日、映画みにいったんだよ」「へえ、なに観たの?」「第9地区」・・・というよりは「TRICK」と答えた方がよりリア充トークができるでしょう
そんな映画トークできる人なんかリアルでいないけどね!見くびらないでよね!

個人的評価:70点
おすすめ度:ガッツネタは微妙




劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル 予告

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