2011年1月16日日曜日

冷たい雨に撃て、約束の銃弾を (2009/香港・仏)

監督:ジョニー・トー
出演:ジョニー・アリディ / アンソニー・ウォン / ラム・カータン / ラム・シュー / サイモン・ヤム / シルヴィー・テステュー / チョン・シウファイ / フェリックス・ウォン / ン・ティンイップ / マギー・シュウ / ヴィンセント・ツェ






マカオに住む娘夫婦が銃撃されたと聞き、フランスからやってきたコステロ
瀕死の娘を前に死んだ夫とその子供たちの復讐をコステロは誓う

渋い男たちの落ち着いた雰囲気の中でのスタイリッシュアクション映画
スタイリッシュとはいえ、動きの中で魅せるアクションではなく、静の空間での様式美というかなんというか…まあ、古き良き時代の男のロマンみたいなものの固まりみたいな感じ
どっちかといえばダサカッコイイ系に近いかもしれません
冷静にシチュエーションを考えれば「ねーよ」って感じだけど、ギリギリのところでカッコイイ寄りに撮られてます

娘と孫(&娘婿)のために復讐を誓うコステロが、殺し屋を雇ってともに仇を探し出す…というのが序盤の流れ
この作品に出てくる殺し屋たちは昔ながらの義を重んじるタイプの男たちが多くて、ただ敵を見つけたからって即ドンパチするだけのアクションではないんですね
特に主人公と行動をともにする三人の殺し屋たちは義の精神が強い
そんな古くさい男どもを見てるだけでも気持ちいいんですが、そこに主人公コステロの抱える「ある問題」がからんでくると一気におもしろくなる

コステロが序盤にとったちょっと違和感があるシーンが、中盤で「ああ、そういうことか」と納得いく伏線のはりかたも気持ちいい
最初に娘の名前を言うシーンとか、タクシー内での会話、そもそも殺し屋をやとった理由なんか「なるほど」と思わざるえない
そこに終盤描かれるコステロと殺し屋たちの関係とか男ならロマンがぎゅいぎゅいくること間違いない

今さらで古くさい描き方の男たちがかっこいい、こういうロマン映画はいいもんですね

個人的評価:95点
オススメ度:死体を前に堂々と通行人のフリはないと思います




冷たい雨に撃て、約束の銃弾を 予告



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