2011年1月23日日曜日

グリーンホーネット (2011/米)

監督:ミシェル・ゴンドリー
出演:セス・ローゲン / キャメロン・ディアス / ジェイ・チョウ / クリストフ・ヴァルツ / エドワード・ジェームズ・オルモス / デヴィッド・ハーバー / トム・ウィルキンソン / ジェイミー・ハリス







大手新聞社の社長の息子であるブリット
ぼんくらで口だけのナンパ男であるブリットが、父の死によって社長の座につくことになり・・・

コミカルで安易なアメリカンヒーローアクションかと思ってたら、実はかなり真剣に作られたアメリカンヒーローアクションのパロディ作品でした
B級で雑味たっぷりですが、テンポのいいストーリーはこびとアクションはまったく退屈することなく、あっという間にエンディングまで駆け抜けます

ぼんくら口だけダメ男の主人公ブリットさんが、周囲から立派だったと尊敬される堅物の死んだ父親のあてつけにヒーローごっこをはじめるって話なんですが、あまりにひどいヒーロー誕生話に素敵度数が跳ね上がらざるえない
そんな主人公の相棒のカトーとともに悪人にまぎれて悪人を裁いていく悪徳ヒーローになる、と
いや、とにかくブリットさんのぼんくらっぷりがひどすぎて楽しすぎる
文武両道でメカにも強く特殊能力まである相棒のカトーと、頭脳明晰な会社の女秘書をこきつかって、なにもしないブリットさんだけ「俺がヒーローだ」的に振る舞うしぐさが素敵です

パロディ作品ってことで、そんなヒーロー像から、おこなう行為、ヒロインとの関係までとことん既存のアメリカンヒーローものの王道をはずしてます
ライバル的な存在のブラッドさんにしてもそうで、あまりに威厳がなさすぎてダサい描き方は狙ってやってる・・・と思いますね
そんなパロディ要素に加えてきちんとアクション部分も決めるところは決めているので、単なる安っぽいだけのコメディアクションに成り下がってないからおもしろい

アクションのひとつひとつが痛快で、まどろっこしいシーンはばっさりカットし、とにかくテンポを大事にしてる風なところがよく分かります
そんなアクションとコメディの両立に成功してる良質なB級作品ですが、主人公のぼんくらっぷりを「バカだなあ」と笑って許せる人じゃないと楽しめない内容かもしれないのは惜しいかもしれません
マジでぼんくらすぎてイラっとくる人もけっこういるだろうってのも予想できるんで

個人的には楽しめた作品ですが、この主人公を許せるか否かで評価が大きく変わる一本かもしれません

個人的評価:90点
オススメ度:続編を作れそうな雰囲気だけど、コケる確率がかなり高い気がしないでもない一発屋的作品




グリーンホーネット 予告

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