2011年1月14日金曜日

ねこタクシー (2010/日)

監督:亀井亨
出演:カンニング竹山 / 鶴田真由 / 山下リオ / 芦名星 / 高橋長英 / 甲本雅裕 / 草村礼子 / 田村泰二郎 / 根岸季衣 / 柳沢なな / 李千鶴 / リッキー / 唐沢美帆 / 秋山実希 / 味里 / 多菊八重 / 塚本高史 / 水木一郎 / 室井滋 / 内藤剛志 / 加藤英美里





小心者で人付き合いが下手なタクシードライバー、間瀬垣勤
仕事も家庭も低空飛行な日々の中、公園で一匹の野良猫と出会い…

猫映画かと思ったらサラリーマン映画だった…かと思いきや、という作品
「ネコナデ(映画版)」系の内容なため、「幼獣マメシバ(映画版)」でガッカリした自分ですが、これは楽しめました
ちなみに同名テレビドラマは未見
どうせ今まで同様に映画は映画で別ものだろうな、と思ったので

序盤からサラっと観てると、ダメ人間な主人公が野良猫の御子神さんと出会い、タクシーに乗せて営業してるうちにお客さんと円滑にコミュニケーションができるようになる
さらに御子神さん(&コムギ)が間に入ることで家庭環境もみるみる良くなっていく
うん、まあ、観てて気持ちいい話ではあるけど、なんともありきたりすぎるな…というのが序盤の展開
だけど、そこからこの作品のおもしろくなっていきます
簡単に言えば変化と挑戦の映画、主人公のバカ正直なところがいい感じにマッチしてて、わりといい話に仕上がってます

ひとつひとつの細かいエピソードが積み重なって一本の映画になっていて、テンポもよくて色々とドラマが詰まっている
という点はいいんですが、いかんせん各エピソードの掘り下げが甘い
ゆえに積み上がるものが低くて、その分だけグッとくるボリュームも控えめになってしまいます
主人公と御子神さんの友情とか、もっと時間をかけて連続ドラマで積み上げていった方がきいてくるのは間違いないでしょう
主人公のキャラ立てはもちろんいい感じで描かれてるんですが、そこに御子神さんも描こうとするから内容が薄くなってる感じ
主人公+単なる猫という形式ならいいけど、ある意味でダブル主人公になってくると、この尺におさめるには力量不足だったかな、という印象が強いですね

それでもラストへのつなげ方とか、けっこう納得できるし観終わった後の後味もいい
楽しいんだけど、おしい
そんな作品でした

個人的評価:70点
オススメ度:御子神さんマジ反則




ねこタクシー 予告



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