2013年1月26日土曜日

ダイ・ハード2 (1990/米)

監督:レニー・ハーリン
出演:ブルース・ウィリス / ボニー・ベデリア / ビル・サドラー / ジョン・エイモス / フランコ・ネロ / ウィリアム・アサートン / アート・エバンス / レジナルド・ベルジョンソン / デニス・フランツ

クリスマスイヴ、ワシントンの空港で妻の到着を待つ警部補のジョン
偶然に見かけた怪しい男を追ううちに銃撃戦へと事態は発展し…

ラスト・デイまでにシリーズを観なおしておこうじゃないのよ、その2
2作目ということで色々とスケールアップした点と、この手の続編ものは気負いすぎて大コケするのが定番だけど、そうなってない点はよかったですね
まあ、だけど1作目と比べたら「なんか普通のアクション映画になっちゃったね」と言わざるえない
舞台の規模も大きくなって、事件も大きくなって、派手になったんだけどそれゆえにそこら辺にごろごろしてるハリウッド映画と差別化ができてないかな、と

話的には某国から空路で護送されてくる重要犯罪人、それを救出しようとする武装グループが空港機能を内部および外部から乗っ取り、その現場に妻を迎えるために居合わせたツイてない男ジョンが事件に関わっていく、という感じ
前作と大きく違うのは主人公が積極的に事件に関わっていくという点ですね
事の重大さを真に理解しているのは主人公だけで、他の人たちは保身やら体面やらで事態が悪化していくのを指をくわえて見てるだけ状態…という事態に主人公がしょうがねえなってんで活躍する

今回のジョンさんは敵の包囲網に単身つっこんでは銃を撃ちまくる、そこらのアクション映画のスーパーコップになっちゃってるのがちょい残念でならない
さすがに完全無欠な存在ってわけじゃなくて情けない面も持ち合わせてはいるんだけど、前作ほどの普通のおっさんみたいな印象は薄い
個人的には途中まではとことん三枚目でなんとかかんとか危機を乗り切る情けない存在で、最後にはビシっときめるパターンが好きだったんだけど

あとは実際に事件が起きてる現場にいる主人公と、そこからちょっと距離をおいた外側とのやりとりの描写が薄いのと、スケールアップした状況に話の練り込みがついていけてない感がするのがちょっと気になりましたね
それでも「普通の良作アクション」として観る分には十分に楽しめるし、物語の展開の転がり方も退屈するレベルじゃない
あくまでアクション映画としての新境地、みたいな感じがした1作目が偉大すぎるゆえにダメな面が見えすぎて辛口になっちゃうけど、これ単体で観ればおもしろい作品ですね

個人的評価:80点
オススメ度:周りがあてにならないからって、ジョンさん独りで突っ走りすぎだろ




ダイ・ハード2 予告


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