2013年1月7日月曜日

人生、ここにあり! (2008/伊)

監督:ジュリオ・マンフレドニア
出演:クラウディオ・ビジオ / アニタ・カプリオーリ / ジュゼッペ・バッティストン / ジョルジョ・コランジェーリ / アンドレア・ボスカ / ジョヴァンニ・カルカーニョ / ピエトロ・ラグーサ / カルロ・ジュゼッペ・ガバルディーニ / ミケーレ・デ・ヴィルジーリョ / ナターシャ・マッキニズ / フランコ・ピストーニ / アンドレア・ガッティノーニ / ローザ・ピアネータ / ジュリア・ステイゲルワルト / ベボ・ストルティ

バザリア法により精神病院が閉鎖され、入院患者たちは慈善事業による退屈な仕事を単調にこます日々を送っていた
そんな中、協同組合180を任された労働組合員のネッロは、無気力な元患者たちへ熱い思いをもって普通に働くことで市場介入する計画をもちかける

ラジオで隠れた(?)人気作品であるような紹介がされていた今作、さっそく観てみたんですが…うん、確かにこれはおもしろい
やる気のない人たちに熱意をもって真摯に向き合い、失敗も問題も乗り越えて仕事的にも人間的にも前向きに変革していく…これはかなり日本人好みな内容かもしれませんね
ベースはコメディなので物語に入り込みやすい
すっごい気持ちの良いってだけの内容じゃないけど、鑑賞後には笑みとともに心が前向きになります

ただ無刺激な環境下で単純な仕事を淡々とこなし、とにかく完治してるとはとても言えない元患者たちが問題を起こさないように働かせている協同組合180
そこを任された主人公は情熱的に接し、おなさけでどうでもいい仕事を任されている現状を打破し、普通に働ける組合を作り上げようと元患者たちを団結させていく、というお話
ようするに指導者が主人公のスポ根もの…と言っていいのかどうか分からんけど、やる気がなくてバラバラな人たちをやる気にさせてひとつにしていく系ですね

その課程で失敗もあるし、元患者というレッテルによる世間の無理解に直面することもある
元患者ゆえに起こす問題もあるし、そうでない問題もある
それらを主人公の熱意で乗り切っていき、作品的にはコミカルに描くことで精神病という腫れ物を扱ってる感が薄くて観やすい
かといって軽すぎる作風に油断してるとガツンとやられるシーンもあるし、コミカルな中でも「うんうん、そうだよなあ」と感情にうったえてくるシーンもある

しょうじきなところ小さくまとまってる感で「うおお!よかったー!!」とはならないし、序盤の主人公の元患者たちに対する行動が的確すぎるのにファンタジー感をおぼえる
というか全体的にちょっとファンタジーに良い方向に話が流れすぎな気もするけど、まあ、これはこれで作品に身を任せてありのままを観てもじゅうぶんにおもしろいことに変わりない、そんな作品でした

個人的評価:80点
オススメ度:エイドリアーン!




人生、ここにあり! 予告


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