2013年1月20日日曜日

アルマジロ (2010/デンマーク)

監督:ヤヌス・メッツ

アフガニスタン、アルマジロ前線基地
そこに配属された若きデンマーク兵たちをカメラが追う

うーん、もっとピュアなドキュメンタリー映画かと思ってたんですが、どうにも演出の色が濃いですね
こういう画がほしい、こういうシーンがほしいというのありきで撮られてる印象が強い
そんな撮りたいものに合わせて映像を切り張りしてるって感じで、すっごい作為的な感じがするドキュメンタリー

戦場におもむく兵士たちと家族、生死のやりとりをする場所なのにひどく美しい情景、ひょうし抜けするほど退屈な日常、唐突にふりかかる銃弾の洗礼・・・
なんというか分かりやすいッスよね
最初はまあ、なんとか観ていられるんですが、じょじょに肝心なところを追い切れてないカメラにイライラしてきます
「いや、観たいのはそこじゃないんだよ」と言いたくなるくらい撮っておくべき決定的な部分を逃してる

しょうじきほぼ「何か起こりそうで何も起きない退屈な日常」を映してるだけで、しかも作為的ゆえに緊張感もない
見所である銃撃戦のシーンも「なんでそんなカメラワークできるの?」と、なんというか「後撮りしてない?」と言いたくなるところも
なんだかんだで、クライマックスの奇襲作戦の映像がたまたま撮れたことで「これならいける」と、変なテンションで映画化強行しちゃったのかな

特に画面からこれといったメッセージも感じられないし、観やすいことは観やすいけど「ドキュメンタリーか?」と思わざるえない一本でした

個人的評価:50点
オススメ度:これが本物の戦場だって言われても



アルマジロ 予告

0 件のコメント: