2015年1月19日月曜日

アゲイン 28年目の甲子園 (2014/日)

監督:大森寿美男
出演:中井貴一 / 波瑠 / 和久井映見 / 柳葉敏郎 / 門脇麦 / 太賀 / 工藤阿須加 / 久保田紗友 / 西岡徳馬 / 村木仁 / 浜田学 / 安田顕 / 堀内敬子

28年前に高校球児だった坂町のもとへ当時のチームメイトの娘が訪れる
彼女から野球部OB参加によるマスターズ甲子園の話を聞くが、坂町にはまったく興味をおぼえなかった

また中高年が安心して観つつ、軽い感動に酔える系統の作品だろ、と安易に想像がつきます
結局のところその通りの内容なんだけど、どうにもところどころで観ていてストレスがたまるんですよね
複数登場人物の空気読めない言動やウザイ態度が目につく場面があって、イライラしてくる
話が進んでくるにつれてストレスの度合いも下がってくるんですが、どうにも第一印象が悪かった

話としてはおっさんたちがもういちど甲子園で野球やろうぜ、っていうもの
なんだけど、過去にちょっと込み合った経緯があり、それも理由のひとつになって主人公たちは乗り気じゃない
さらに家庭やらの事情や問題も重なって、めんどくさい状況が描かれる
と、ドラマとしては単純に青春をやりなおす、という以外にも見所があっていいし、家族の絆うんぬんも手垢まみれな安易要素だけど、まあ、悪くない

個人的に受け入れづらかったのが、そんなドラマの問題部分の描き方
それぞれ自分勝手な思い込みや都合でネガティブになるのはいいんだけど、あまりに空気読めなさすぎな描写は観ていてストレスが積み重なる
特に序盤でその傾向がひどく、主人公まで同様なだけに観てて心が安まるキャラや要素という逃げ場がなくてつらいんですよね

あるていど主人公が前向きになってくると、やっと安心して観ていられるようになるんですが、時すでに遅し
最初の悪い印象をそのままずるずる最後まで引きずってしまい、普段なら気にならない些細なKY行為&言動にも引っかかりをおぼえてしまう
あとは、主人公の実の娘との間のエピソードがじゃっかん希薄で、キャッチボールでお茶を濁してる感も気になる
もっと実の娘の方を大事に描こうよ、と言わざるえない

という感じで小さいストレスの積み重ねで全体的な印象が悪くなりましたが、広い心であんまり気にせずに観ていければリアルおっさん演技を堪能できてじゅうぶんに安心して楽しめる作品かもしれません

個人的評価:60点
オススメ度:おっさんらしい演技はいいけど、学生らしい演技はイラっとくるだけ




アゲイン 28年目の甲子園 予告

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