2010年1月21日木曜日

モルタデロとフィレモン (2003/スペイン)

監督:ハビエル・フェセル
出演:ベニト・ポシノ / ペペ・ビジュエラ / ドミニク・ピノン / パコ・サガルサス / マリアーノ・ベナンシオ / ハンフリ・トペラ / ベルタ・オヘア / マリア・イスベルト / エミリオ・ガビラ / ヘルマン・モンタネル / ヤヌス・ゼンミャーク / パコ・イダルゴ / ハビエル・アリェル


諜報機関TIAからやる気をなくさせる電波を発射する装置が盗難されてしまう
それも警備に遅刻した使えない二人の諜報部員フィレモンとモルタデロのせいで…

「ミラクル・ペティント」の監督さんの作品
そしてこれもまた他人には手放しでは勧められないけど、個人的には前作以上に楽しめた全力全開アホ丸出し映画
アメリカのコメディアニメのような叩かれれば派手にめり込み、つぶされればぺちゃんこになって歩き回るという手法をそのままに「当然のように」無駄なCGを多用した作り
コメディ好きにしてみてもクセのある全編コント調な内容に好き嫌いは大きく分かれそうですね
個人的には大好きですけどね!

話の流れ的にはDDT(やる気なくさせる電波発生装置)がある独裁国家の将軍の手に渡り、それを使って英国に戦争ふっかけようとしてるようなそうでもないような展開の中、使い捨ての鉄砲玉的な扱いでやくたたずなフィレモンとモルタデロに奪還指令ではないけど似たようなものがくだる、みたいな感じ
そんなストーリーなんかコメディ映画にとってどうでもいいのは言うまでもないでしょう
というか、そこら辺が理解できずに中途半端にストーリーを語りたがる話もギャグも中途半端なコメディが多すぎる
身の丈以上に着飾らない、むしろ基本的にむっさい灰汁の塊みたいなおっさんたちがハッスルする様を描いたこの映画はコメディのひとつの神髄…というのは言い過ぎですね。はい

とりあえずベッタベタではちゃめちゃなコメディ展開が基調にあって、そこにときおり計算された笑いをはさんでくるのがすばらしい
さらにペティントと同様に「んなもんどーでもいいわ」みたいな伏線を回収してくれるので、不覚にも感心…はしないな
ベッタベタな笑いといっても日本やアメリカともじゃっかんずれたスペインのツボは新鮮というか、個人的にすっごいハマリましたね
「ミ○キー○ウスをぶん殴れる券」とかめちゃくちゃ欲しいわ

ラストのオチはちょっと弱いですが、頭からっぽにしてウヒャりたい時には最適な一本ではないでしょうか
いや、オススメはしないですけどね。マジで

個人的評価:80点
オススメ度:そろそろ風呂でます




モルタデロとフィレモン 予告

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