2010年1月19日火曜日

スペル (2009/米)

監督:サム・ライミ
出演:アリソン・ローマン / ジャスティン・ロング / ローナ・レイヴァー / ディリープ・ラオ / デヴィッド・ペイマー / アドリアナ・バラザ / チェルシー・ロス / レジー・リー / モリー・チーク / ボヤナ・ノヴァコヴィッチ / ケヴィン・フォスター / アレクシス・クルーズ / ルース・リビエ / シャイロ・セラッシェ / テッド・ライミ / オクタヴィア・スペンサー


銀行勤めのクリスティンのところに、ある老婆がローンの延長を申し出に現れる
昇進のために決断力を上司に見せようと、きっぱりと老婆の頼みを断った彼女だが、その帰り道に不意に襲撃を受けるのだった

潔いほどのビックリ系お化け屋敷映画
「来るのか?来ない?来る?」や「右?いや左から・・・?いやいや油断させておいて」とマジで油断ならない展開の連続
久しぶりにドキドキしながら楽しめる作品でした
特に老婆の怪しくて怖くて、そしてコミカルな立ち回りっぷりは必見かもしれません
なんとなく昔懐かしい臭いのするB級映画

とにかく冒頭からビックリ演出で、老婆との出会い、そして車内でのシーンで、この映画の「なんかよく分からないB級くささ」がクセになるでしょう
そこからがもう常に油断できない
撮り方が非常に秀逸で、「え?なにそのカメラの動き?なんかある?ねえ?」みたいな意味ありげなカメラワークと演出にはまりまくり
で、大丈夫だろうと油断してると「おい!」って感じでいきなりビビらせてくれるから困らない

そんなドキドキ感もさることながら、はりつめた緊張感をうまくゆるめてくれるコメディタッチのシーンもいいですね
本当にB級好きにはたまらんくだらなさと脱力かげんがいあんばいに調節されてます

三日目の夜の「来る?来ない?」の緊張感はかなりのものがあって、そこまで観れば本当に満点の映画なんですが・・・
いや、さすがにラストに向かっての展開は「どうせ○○なんだろ」と読めすぎて、そこら辺のシーンの緊張感が薄め
それでももうひとひねりしてくれる、と信じてたのに普通に終わっちゃってげんなり
もうちょっとひねるか、読まれづらい見せ方はできなかったものか
うーん、このラストの流れだけでじゃっかんこの作品の評価が落ちざるえません

本当にかなり惜しい
途中まで最高によかったのに、なんでってくらい残念感が広がってくるラストがアレな映画でした
しかし、ここまでドキドキ感を味わったのはゲームの「バイオハザード(1)」いらいかもしれません

個人的評価:80点
オススメ度:スペルでババァとムチュッとキッス




スペル 予告

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