2010年1月10日日曜日

携帯彼氏 (2009/日)

監督:船曳真珠
出演:川島海荷 / 朝倉あき / 石黒英雄 / 落合扶樹 / 桑江咲菜 / 前田希美 / 小木茂光 / 星野真里 / 大西結花


好みのパーツを組み合わせてバーチャルな彼氏を作って携帯メールで恋愛ゲームを楽しむ「携帯彼氏」
女子中学生の里美は続けざまに死亡事故に遭遇する中、その人たちの死が「携帯彼氏」にあると考える

予告を見た時から「こりゃサスペンス風を気取ったトンデモ映画」だろうな、とは思ってました
でも、ほら、そうは言いつつ「実は隠れた良作かも?」と淡い期待をもって鑑賞
で、結果はみごとに撃沈、と

さすがの私でも「そりゃねえだろ」ってくらいのトンデモ映画
いや、トンデモ映画ならどんとこいな気分ですが、微妙に中途半端なトンデモ映画だから始末が悪い
「携帯彼氏」の好感度ともいえるラブゲージがMAXか0になると、そのゲームをしていた女性が死ぬっていう内容なんですが、びっくりするくらい昔懐かしのJホラーです
今さらJホラーとか流行が一周回って面白いどころか、その中途半端な懐かしさに寒さしか感じないんですが
映画的にはミステリーをうたってるようですが、劇中での二人目の犠牲者の死に方の時点で「胡散臭さMAX」です
誰もが「うわ、トンデモ映画ひいちまった」と思うことでしょう

そしてそこから主人公の里美の彼氏の回想が展開するんですが、それがもう全身がかゆくなるくらいのリア充スイーツラブロマンスで、観ててキツいとしか言いようがない
そこらへんは非リア充な自分の心持ちひとつなんでしょうが、他人のイチャイチャしてるシーンとか年賀状に子供写真のプリントがしてあるくらい「おまえの幸せなんざどうでもいい」としか言いようがない
さらにそこから汚いというか、リアルすぎる容赦ない冷酷さな女同士の「友達づきあい」を見せられたり、主人公が「そりゃやりすぎだ」と思うような行為でバイト先の店長にナニしたり、違う意味で精神的ダメージがくる

そうこうしてるうちに「携帯彼氏」で人が死ぬひとつのルールが見つかって、それを解決するために協力者といっしょに元凶のところに乗り込むんですが、もうなにが起きても驚かないってくらいにご都合主義&何でもありな展開
すべてが決着したあとにちょっとした別れがあるんですが、どうせならそんな別れなんかなしで何事もなかったように暮らしていく日々を送った方が潔い
中途半端に話をまとめようとしないで、もっとはっちゃけてしまった方がおもしろくなると思うんですけどね
あくまで個人的な意見で世間一般でどう評価されるか別にして

クライマックスも「どうせ解決したかにみえて、まだ終わってねえみたいなオチなんだろうな」というのが見え見えすぎて、しかも期待を裏切らないから困りもの
なにこの「リング」に便乗して俺も俺もと作ったけどヒットせずにワゴン行きになったJホラーの典型みたいな映画、ちょっと長い一言であらわせばそんな作品
それでも里美の小学生時代のビッチ友人の展開は面白かったです

個人的評価:30点
オススメ度:残った謎が多いですが、人智を超えた力ってことですかそうですか




携帯彼氏 予告

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