2010年1月22日金曜日

サロゲート (2009/米)

監督:ジョナサン・モストウ
出演:ブルース・ウィリス / ラダ・ミッチェル / ロザムンド・パイク / ジェームズ・クロムウェル / ヴィング・レームズ / ボリス・コジョー / ジャック・ノーズワーシー / デヴィン・ラトレイ / マイケル・カドリッツ / ヘレナ・マットソン


痛みや苦しみを伴わなず、自分好みの容姿を再現した遠隔ロボット「サロゲート」
多くの人々が家から出ることなく安全なサロゲートを使って日常生活を送る中、サロゲート破壊によって操縦者である人間も死ぬという事件がおこる

大多数のサロゲート利用者と生身の肉体こそ本来の姿だと主張する一部の人権擁護団体、そして絶対安全と言われていたサロゲート操縦者の殺人事件、それを追うFBI捜査官で髪ふっさふさな主人公の僕らのブルースさん
「わー、ざんしんなせっていのSFえいがだなー」
なんとも観る前から不安に思ってたんですが、結局はまんま「今さらかよ」って感じの内容でしたね
ありきたりな設定でも見せ方で面白くもなるんですが、これはビックリするくらい王道・・・というか、さんざん手垢のつきまくったジャンルをあえて踏み外さずに忠実にトレースしたような作品

こんな今さら感が充満してる作品ながら、冒頭から懇切丁寧に世界観を説明してくれる親切設計・・・という名の退屈展開
こういう作品では最初はあるていど世界観を言葉じゃなく、ちょっと不親切でも画で見せてくれた方が話に入っていきやすいと個人的には思うんですね
これが十数年前のSF映画ならしかたないですが、今の時代でそこまで親切にしょっぱなからチュートリアル風に設定説明されても、ね
そしてなにより、サロゲートという存在が普通に日常化しててつまらない
そりゃ機械的な冷たさの演出はあるけど、鼻血ブルースさんが半壊サロゲートを使って超人的な動きで容疑者を追うシーンが序盤にあるんですが、そういった超常的なものをもっと最初の方からやってインパクトを与えてほしかった

それでも上のような鼻血ブルースさんのシーンや、あきらかに犯人はおまえだろって出てきた人物が「あれ?おまえじゃないの?」って風な見せ方の演出はよかったですね
あとはブルースさんの奥さんの生身の容姿とか、あえて見せるだけで説明しないシーンとか好きなんですが、やっぱり設定はそんな悪くないと思います
見せ方と見せる順番、そこら辺がイマイチかなあ、と
教科書通りの盛り上げ方では観てる側は言うほど盛り上がらない現実ってやつで
常に道路を制限速度を守って走ってるような、なんか保守的な印象が観てて感じずにいられません

「SFってあんまり観ないし、難しい設定のはよくわかんない」って人には最適かもしれません
逆にわりとSF設定好きだな、って人が見るとつまらなくはないけど物足りない、ちょっとした退屈感をおぼえるかもしれません

個人的評価:50点
おすすめ度:ブルースさんがリアルおっさんすぎて、オーラ的なものを感じられない




サロゲート 予告

0 件のコメント: