2010年1月3日日曜日

ドゥームズデイ (2008/英・米・南ア・独)

監督:ニール・マーシャル
出演:ローナ・ミトラ / ボブ・ホスキンス / エイドリアン・レスター / アレクサンダー・シディッグ / デヴィッド・オハラ / マルコム・マクダウェル / クレイグ・コンウェイ / ダーレン・モーフィット / マイアンナ・バリング / エマ・クレズビー / リー・アン・リーベンバーグ / ショーン・パートウィー / レス・シンプソン / ノラ・ジェーン・ヌーン / クリス・ロブソン / リック・ウォーデン / ジョン・カーソン / ジョン・ファーコウ / ナタリー・ボルト / クリスティーン・トムリンソン


2008年、イギリスで発生した死のウイルスにより発生源となった北部が巨大な壁によって封鎖される
そして2035年、安全と思っていた南部でウイルスが再発、北部から救出された過去を持つ保安局のシンクレアに壁の向こうにいってワクチンを探してくるように命令がくだった

短かったようで本当に短かったお正月休みの三日間
そんなしめにぴったりの本格B級アクション映画ですね
いわゆる感染者ものってやつで、出だしからけっこう力のはいった軍隊と感染者、そして暴徒とかした民衆の抗争が描かれます
そしてウイルス蔓延以後、安全な南部で国を保っていたイギリスも世界からは見放され、じょじょに衰退がはじまりつつあるさなかに死のウイルスが再発する…という導入
こうインチキ臭いところはインチキ臭く、それでいてちょっとリアルな味付けをしてある演出は嫌いじゃないですよ

で、政府は衛生で監視し続けていた北部で数年前から人が外を出歩いている姿を確認、そこにワクチンがあるんじゃね?的な発想でシンクレアに数人の精鋭部隊を率いて潜入任務がかせられる、と
ここまでは感染者ものの教科書みたいな展開
しかし、実際に壁の向こうの街に入ってみたらさあ大変、そこに現れたのは世紀末覇者でもいそうな世界観の姿をした荒くれ者たち
そいつらがゲームの「Left4dead」ばりにわらわらとシンクレアたちに群がり襲ってきて、それをやっぱりゲームみたいにバリバリと銃でなぎ倒していくんですね
まあまあ、ここまではそれでもまだ感染者もののひとつの形なんですが、本編はそこから先にありました

まんまアレな世界観に投げ込まれた主人公たち…
そしてピンチを乗り切ったと思ったら、そこにはまた一風かわった世界観を持つ人たちが…
さらに近代的な街並みと近代的設備の南部では感染者と治安維持部隊が激突を始めて…
この3つの世界観のギャップがアホ素晴らしい
そしてなによりけっこうグロイ描写があって、ほっといてもB級テンション上がりまくり
ん?ストーリー?なにそれ?…だが、それがいい
ぶっちゃけ最後まで観ても解決してない事態もあるし、拾いきってない伏線も多い
だが、そんな細かいダメっぷりもクライマックスですべて吹き飛びます

B級マキシマムなBGMとともにマジでクライマックスなラストバトル
「いや、そこはもうちょっとやりようあるだろ?」なんてツッコミは無粋、無粋
おまえ何年前の映画の手法だよと歓喜しつつ観ればいい、その先にB級スピリッツがあるさ
個人的には屋根の上で四つん這いになったマキシマムアホポーズが見れただけで大満足です
いや、まあ、冷静に考えてこれを人に勧められるか?と聞かれたら返事に困るけどね

同じ監督の「ディセント」とはまた違った方向性の映画だけど、「おいおい、おまえそっち系の映画かよ」ってツッコミいれる共通点はありますね
感染者ものだけど、そうでもないちょっとシュールかもしれないバカ映画を楽しめます
ちょっと最後は尻つぼみな感じだけど

個人的評価:80点
オススメ度:ミディアムレアはいいものだ




ドゥームズデイ 予告

0 件のコメント: