2010年12月2日木曜日

クライヴ・バーカー ヘルゾンビ (2006/米)

監督:ハル・メイソンバーグ
出演:ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク / イワナ・ミリスビック / ブラッド・ハント / ジョシュア・クローズ / ブリタニー・スコビー / ブラッドリー・サヴァツキー / ジョン・P・コノリー / ディー・ウォーレス・ストーン / ジョン・テッド・ウィン






世界中で一斉に子供たちが意識不明の状態になる事件がおきる
それから10年、新たに産まれる子供も昏睡状態のまま出産される状態の中、定期的な意識不明児の発作が強くなってきていたのだった

師走ってことで気分一新な感じでゾンビものを…
というか、誰もがつっこむだろう、なにが「ヘル」でなにが「ゾンビ」なのか
この邦題をつけた輩は頭が確実にイっちゃってるとしか思えない
どこをどうみてもゾンビものじゃねえし、これ

世界中で同時に子供たちが意識不明になって、それでも介護すれば生きながらえる状態な中、なすすべもなく10年の月日がたちます
いぜんとして起きる兆しのない子供たちだったけど、ある日、唐突に全員が覚醒する…という展開
なんか宗教っぽいものが絡んできてるみたいですが、しょうじきそこら辺はよくわかりません
それでも序盤の子供たちの昏倒から10年後の絶望的な世界観、産まれてきてもベッドで寝たきりという状況をかんがみてとうとう世界中の政府が無断出産禁止令をだす
その流れはけっこうおもしろいし、先の展開が気になるはじまり方をしてますね

そこから覚醒した子供たちが大人たちを襲いはじめ、どんどん絶望感が広がっていきます
まともな人間は19歳以上だけで、残りの子供はみんな凶暴化、相手が子供ってことでなかなか相手にしにくい状況
しかも覚醒した子供たちは基本的能力は人間なので、感覚、学習能力、運動能力がはんぱない
あっというまに銃器の扱いをおぼえ、車を機能停止させる方法をおぼえ、しかも知識が全員リンクしているため、ひとりが学習するとみんなに伝わるという最悪な存在
そんな中でどんどん追いつめられていく主人公たちの姿が痛々しくてたまらない
ホントにクライマックスの包囲状態とか絶望度マックスで「おいおい、これどう乗り切るんだ?というか鬱エンド?」と期待がふくらみます

だけど、ね…
まあ、なんというか、なにこのオナニーエンド
作ってる方にしてみればきちんと意味がある終わり方なんだろうけど、なんか小難しいというかお高くとまった感じがする風呂敷のたたみ方に反吐が出ざるえない
なんですか、この終わり方を理解できない凡人はゴミクズってことですか
ってくらいに意味不明なオチ
このオチのためにいっきに評判が悪くなってる気がしないでもない
いや、マジでこのオチに行き着くまでは普通におもしろかったのに
とはいえ深夜にやってたら最後まで観ちゃうレベルのおもしろさ、ですが

そんなわけで、なんかかなりもったいない感じがする雰囲気を楽しむ系の映画でしたね

個人的評価:50点
オススメ度:世界終了のお知らせ




クライヴ・バーカー ヘルゾンビ 予告



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