2013年7月22日月曜日

MEMORIES (1995/日)

監督:大友克洋 / 森本晃司 / 岡村天斎
出演:磯部勉 / 山寺宏一 / 飯塚昭三 / 千葉繁 / 高島雅羅 / 堀秀行 / 羽佐間道夫 / 大塚周夫 / 阪脩 / 緒方賢一 / 大塚明夫 / 林勇 / キートン山田 / 山本圭子

3人の監督による3つの作品
それぞれおもむきの異なるオムニバスアニメ

「SHORT PEACE」を観たら、なんとなくこれを鑑賞したくなったわけで
というかこの中の一編である「最臭兵器」が観たかったわけで
個人的にこの「最臭兵器」はけっこう印象に残ってる作品で、「老人Z」と並んでふいに観たくなるんですよね

「彼女の想いで」
未来、宇宙空間のデブリを処理している作業員たちが乗る宇宙船が暗礁宙域から発せられるSOS信号を受信し・・・
なんというか「プラネテス」を思い浮かべざるえない設定だけど、内容的にはけっこうホラー要素もあって不思議おもしろい
単純にSF的なコンピュータでバーチャルなアレがナニして、っていうだけじゃない情念みたいなものも要素としてあるのが良いスパイスになってますね
短編なのにホントに濃密でギュっと中身の詰まった一本でした

「最臭兵器」
勤める会社で風邪薬の試薬と思って飲んだものが、実は開発中のとんでもないもので・・・
タイトルからしてバカっぽいコメディ作品で、それでいてそこまでコメディとして笑える要素もない
さらにバイオハザードものとしては地味すぎる・・・と、あまり良い印象がない出だし
しかし、だがしかし、後半にさしかかってアクションが展開しはじめるといっきに盛り上がる
こんなアホくさいものにノリノリで描かれるアクションだけでも観る価値はあるんじゃないでしょうか

「大砲の街」
敵に対して超巨大な大砲を撃つために作られた街で過ごすある一家の物語
しょうじきストーリーはどうでもいいかな
その独特のアニメとしてのタッチと世界観、1カットによる長回しという演出を楽しむ作品ですね
「火要鎮」と違って、なにかに挑戦しようという気概と内容がうまく合わさっているので、話じたいは印象に残らないけど作品としての存在感は大きい
だけどやっぱりストーリーもをもっとがんばってくれれば、個人的にもかなり好きな作品になったかも
「起承転結」の「起承転け」で終わっちゃってる感じが残念かな

というわけで、3つのオムニバスのバランスもとれてるし「MEMORIES」という作品としても楽しめる
「彼女の~」と「大砲~」の配置を入れ替えてもよかった気がしないでもないけど、まあ、これはこれで

個人的評価:80点
オススメ度:おっさんが昔のアニメを懐かしむ夏2013




MEMORIES 予告


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