2013年7月15日月曜日

バーニー みんなが愛した殺人者 (2011/米)

監督:リチャード・リンクレイター
出演:ジャック・ブラック / シャーリー・マクレーン / マシュー・マコノヒー

テキサスの田舎町カーセージで葬儀社の助手として働くことになったバーニー
献身的な働きぶりからすぐに住民たちから愛される存在になった彼は、逆に町一番の嫌われ者マージョリーとかかわり合うようになり・・・

さすがにこの副題はないわあ
普通に「バーニー」ってだけでいい気がしないでもないけど、この映画がどんなものか明確にあらわすには仕方ない・・・のかなあ
実際、個人的にも葬儀社で働くバーニーという男の話、ってだけじゃイマイチつかみきれないしね
まあ、なんだ、とりあえず「おくりびと」みたいな内容だと良い意味で誤解させる邦題を考えつかなかったのかな

葬儀屋としてはもちろん、セールスマンとして、キリスト教信者として、他にも歌や演劇などの趣味の部分でも秀でた才能を発揮し、かつ住民たちにわけへだてなく優しい男バーニー
すぐにみんなに受け入れられ、さらに誰からも愛されるようになった彼は、富豪ながら町の嫌われ者マージョリーと関わり合うようになってから歯車が狂いはじめる
基本はバーニーとマージョリーについて、住民たちがインタビューに応える&自分たちの意見を主張するという描写によって構成されてます
つまりはドキュメンタリーチックな感じで、住民たちの思うところのバーニー像に合わせて描かれている、と

いちおバーニーやマージョリー自身で内面的なものをあらわす場面もあるけど、そこら辺はホントに最小限にとどめられている
常に観てる側にコメントをする人物たちからの情報が与えられ、そこにバーニーとマージョリーの映像が重なることで常に「観てるあなたならどう思う?」と選択肢が出てくる印象
その選択肢がかなりどうでもいいものから、けっこう重要なものまで多岐にわたっており、その積み重ねによって作品ができてます

そうしてすべてが終わったとき、バーニーについて、マージョリーについて、その他の登場人物について、この作品じたいについてどう答えをだすのかは観た人しだい、という感じ
絶対的な答えを出せないことすらひとつの答えになり得るだろうし、個人的に他にこの映画を観た人がどういう印象をもったかすごく気になるわあ
作品じたいはものすごく地味だし、合わない人にはとことん退屈なだけだろうことは否めないのが残念です
あと、どんな内容なのか伝わりづらいのもアレかもしれんね

さすがにここで「私はこう思いました」とか書くとネタバレを含めて、これから観る人に変な固定観念を与えちゃうかもしれないんでふせます
どっかに考察スレとかないかしら

個人的評価:85点
オススメ度:バーニー~ザ・未亡人キラー~




バーニー みんなが愛した殺人者 予告

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