2014年8月31日日曜日

グレート デイズ! 夢に挑んだ父と子 (2013/仏)

監督:ニルス・タベルニエ
出演:ジャック・ガンブラン / アレクサンドラ・ラミー / ファビアン・エロー / パブロ・ポーリー / グザビエ・マシュー

会社をクビになって荒れ、車椅子生活の息子ジュリアンとの関わりを以前にも増して避けるようになっていたポール
そんなジュリアンは、父がかつてトライアスロンへ参加していた事実を知り・・・

無茶なことにチャレンジすることで家族の絆を取り戻す、というよくあると言えばよくある話
それでも母性が中心のが多い日本のドラマより、こういう父性の強いドラマの方が個人的に好みなんですよね
そんなわけでけっこう期待して観たわけですが、じゃっかん思ってたのと方向性が違ってて、「泣き」というより「ちょっぴり笑顔になれる」系の作品でした

会社をクビになったことを引きずって、あからさまに障害を持つ息子ジュリアン、そしてそれを支える妻を避けるようになるポール
そんな中でジュリアンは、父がかつてトライアスロンへ参加していた事実、そして過去に障害を持つ息子と共に競技へ参加した親子の記事を目にし、自分たちも挑戦しようと考える
それはジュリアンの家族の危機を察した末に、距離を縮めようとするための行動だった
という話なんですが、とりあえずジュリアンというキャラの持つ笑顔の力が半端なかったですね

どんな過酷で深刻な状況でも画面にジュリアンの笑顔が映し出されるだけで、不思議とこっちまで笑顔になってしまいます
だけど、影の、ホントの主役は父ちゃんであるポールの笑顔でしょう
無邪気さからくるジュリアンの笑顔もいいですが、やはり人生を背負ってきた男の笑顔は超最高と言わざるえない
そんな最強の笑顔コンビが彩る作品もさわやかな心地よさを与えてくれます

ただ、ジュリアンのレースに対する認識がずっと甘いままなのが残念だったかな
レースの過酷さを参加したことを後悔するほどに痛感する要素がないため、父親のがんばりが軽く描かれすぎてる気がしてしまう
劇中で心の中でずっと「父ちゃん、あんたすげえよ。俺は心からあんたを応援するぜ」と思い続けてました
笑顔のファンタジーだけじゃない、ツライ&キツイ現実と父親のすごさの評価をもっと描いてくれればもっともっとおもしろくなったかもしれんね

個人的評価:80点
オススメ度:意外なジュリアンの行動力、というか我の強さ




グレート デイズ! 夢に挑んだ父と子 予告

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