2016年5月29日日曜日

素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店 (2015/オランダ)

監督:マイケ・ファン・ディム
出演:イェルーン・ファン・コーニングスブリュッヘ / ジョルジナ・フェルバーン / ヤン・デクレイル / ヘンリー・グッドマン

母親が死んでも感情が希薄なヤーコブ
財団を引き継ぐことになったが、彼は密かに幾度となく自殺を試みるのだった

鑑賞後「素敵な…?」という心のツッコミを入れたくなったのは私だけじゃない、と思いたい
死を覚悟した主人公が、もう死んだつもりで日々を暮らせば愛を知ったり世界は素敵じゃねえか、と再確認するという筋が見え見えだけど、それだけじゃないブラックさがあって楽しめた
ホントに途中まではふつうに生きることも悪くない、というような流れなんだけど、なんかこのままゆるく終わるのかと思っていたところで流れが変わる
もっとファンタジーな奇跡的な不思議パワーがある作品かと思いきや、なんとも冷静に考えるとひどくブラックな設定だと気づく
愛とか絆とか温い要素を隠れ蓑に、主人公がたどり着いた先のなんともいえない皮肉さがいい
リアル路線なのか、ファンタジー路線なのか、ちょっと曖昧にしてるところも深読みできて「実はこうなんじゃないか」とライトな感覚で考察できる後味もおもしろい

個人的評価:80点
オススメ度:バイオレンスなキスにしびれる



素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店 予告

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