2009年10月20日火曜日

ヴァンパイア侍 (2005/米)

監督:ジェフ・センタウリ / サイモン・センタウリ
出演:ショナ・ジェイソン / エイドリアン・ズメッド / ジェームズ・リュー / ローレンス・ドンズ


戦国時代の日本、西洋から攻めてきたヴァンパイア軍によって血を吸われてしまった女、シラ
しかしシラは完全に吸血鬼化するまえに切腹、その結果、人と吸血鬼の中間的な存在として彼女は蘇り、ヴァンパイアを滅ぼすための剣技を学ぶのだった

いやしのクソ映画って人として必要だと思うんだ、僕
そんなわけで誰が見てもB級の底辺に位置するのが分かりやすいほどにわかるタイトルの「ヴァンパイア侍」です
米国人たちの侍・忍者に対する誇大妄想は毎度のことながら頭が下がるが、しょうじきそんな勘違いっぷりが素敵で大好きだ

ヒロインのシラ役の人はよく知らんけど、どうひいき目に見てもおばちゃんすぎるだろ
まあ、セクシーっちゃあセクシーな体してるけど、おばちゃんであることは否定できない
いや、ほら、もっと若いヤングな美少女レディ的なのをヒロインにするのが王道だろ
というか、B級映画の鉄則として、登場人物の一人(主にヒロイン)は必ずナイスバディで場違いなほどきれいなおねえちゃんを起用するってのを忘れてはいけないだろ、と
それはそれとして、そんなヒロイン以外の登場人物もみごとなまでに華がなさすぎて、「ああ、今、おれB級映画見てるなあ」と心にしみます

展開的には現代のロサンゼルスで不死の体ゆえにずっと戦い続けてきたシラが、過去の出来事を途中にはさみながら、敵のボスにせまっていくという感じ
クソ映画のわりにはほどほどの脚本だとは思うけど、こんなのをよしとする自分の感性に疑問を持った方がいいかもしれないと自己啓発
冒頭からシラが通りすがりに雑魚ヴァンパイアを片づけ、そいつらがもっていた手がかりからとあるナイトクラブに潜入するんですが、いきなりそこが敵の本拠地で普通にラスボスが出てきた時は画期的というか、底の浅さに感心した
さすがにいったん退却してそこで話は終わらないですけどね

過去話をはさみつつ、ヴァンパイア化してしまったシラの剣術の師匠と対決したりと丁寧なのか時間稼ぎなのか、おそらく後者だろう話の運びは嫌いじゃないですね
というか、なんで過去に死んだシラのダンナを現代で再登場させなかったのか疑問でしかたない
とうぜんヴァンパイア化しながらも、影ながらシラを見守り続けていたダンナがピンチの場面でさっそうと忍者スタイルで現れると信じてたのに
そんな細かい所で残念な部分はありますが、おまえはいったいこの映画に何を期待しているんだと言われればそれまでな話

で、まあ、いろいろあって、ラスボスがシラの人とヴァンパイアの中間的存在であるところに目をつけて、シラに自分の子供を産ませて昼間でも活動できるヴァンパイア「デイウォーカー」を作り出そうとするんですね
結局、ラスボスはシラをレイプして腹から受精卵を摘出、人工育成器で目的を達そうとしてた所を、シラとの気怠いラストバトルを繰り広げつつあっさりと陽の光で昇天&エンド
ていうか、全体的に殺陣があまりにひどすぎて笑えるレベルにも達してないのはどうか
マジで子供のお遊戯レベルの殺陣に「もうちょっと本気だそうぜ!」と言わざるえない
でも終盤に出てくるラスボスの部下の赤コートの動きはプロですね
赤コートの人だけ別次元と思える動きで驚いた
たぶん、言うほどすごい動きじゃないけど、周りがひどすぎるから上手く見えたがけだと思うけどね!

そんなこんなで平日の夜ははまったりとクソ映画にかぎりますね
ちなみにここでいうクソ映画は褒め言葉的な意味です
頭から尻尾までゆるぎない信念をもって貫いている本物の尊敬すべきクソ映画
「クヒオ大佐」のようなクソ映画というは別の存在です

個人的評価:40点
オススメ度:がんばるおばちゃん、乳も見せるよ!




ヴァンパイア侍 予告

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