2013年9月22日日曜日

ウォーム・ボディーズ (2013/米)

監督:ジョナサン・レビン
出演:ニコラス・ホルト / テリーサ・パーマー / ロブ・コードリー / デイブ・フランコ / アナリー・ティプトン / コリー・ハードリクト / ジョン・マルコビッチ

ゾンビとして思い悩むところのあるRは、ある日、人を襲っている最中に出会った生きている女性ジュリーを助ける
思わずゾンビたちの寝床へ彼女を連れてきてしまい、かくまいながら暮らすうちにRに変化が現れ・・・

ゾンビ映画をネタにしたコメディに恋愛要素をからませた、なんとなく新しいジャンルな気もする
けど、要するに人とゾンビの大きく生きる世界が違う場所で、どっちつかずになった主人公が悩む系のお話ですね
思ったよりグロさをマイルドにぼかしてなくて、きちんとゾンビ映画してるし、じゃっかん若い層向けではあるけど恋愛要素もちゃんと描かれてました
それでいてけっこう笑えるネタもあり、シリアスな部分もありでバランスよく楽しめる作品です

ゾンビであるRは自分やゾンビという存在についていろいろと考えていた
そんな中で出会った人間の女性ジュディ
彼女のボーイフレンドの脳を食べて記憶に酔ったこともあり、衝動的に彼女を守って自分たちゾンビの暮らす場所へかくまってしまう
案の定、ジュディは恐怖からRを拒絶するが、それでも一緒にいるうちに・・・という内容
基本的にゾンビという存在は完全なる化け物としてのガイコツとの中間点みたいな感じで描かれていておもしろい

それでもゾンビとして遠慮なく人間を襲うし、Rにしてもそれは例外じゃなくジュディと出会ってからも普通に脳をむさぼります
あるていどゆるい感じでロマンス側に逃げて作ってあると思いきや、よくよく冷静に考えてみればRとジュディの過ごした日々の裏側はけっこうエグい
だけどそんなゾンビ映画としてもちゃんとしてる部分があるからこそ、この作品はおもしろくなっていると思いますね
ゾンビと人間の身分違いの恋にゾンビ仲間たちの友情(?)も合わせて最後まで飽きずに楽しめました

それでも気になる点はあるもので、しょうじき話の展開がファンタジー・・・というかスーパーファンタジーなのがアレでしたね
ジュディの恋人のことについての片づけ方、人間とゾンビとの間の確執、みたいな部分がすっごい軽く解決しちゃってる印象
さすがに「いや、普通にもっとこじれるだろ」とツッコミを入れたくなるのは私だけじゃない、はず
そんな意味でスーパーファンタジーとして、「なんか知らんが分かり合ったんだよ」と気にしないのが正しい姿勢なのかな

という感じであまり深く考えず、ノリでゾンビと人間のあれこれを見守っている分にはひじょうに楽しめる一本でした

個人的評価:85点
オススメ度:Rさんガチイケメン




ウォーム・ボディーズ 予告

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