2013年9月9日月曜日

キャプテンハーロック (2013/日)

監督:荒牧伸志
出演:小栗旬 / 三浦春馬 / 蒼井優 / 古田新太 / 福田彩乃 / 森川智之 / 坂本真綾 / 沢城みゆき / 小林清志 / 大塚周夫

宇宙海賊として連合軍に戦いを挑み続けるキャプテン・ハーロック
その艦であるアルカディア号に新人として入ったヤマは、実は連合で艦隊を率いるイソラの弟でありスパイとして潜入したのだった

個人的に年代としてはハーロック世代ではあるんですが、キャラとしてのハーロックは知ってるものの、実はストーリーとしては知らないんですよね
まあ、まさににわかないつも通りな感じではあるんですが、そんな私のかすかな記憶に残るハーロック像と比べてみても、この作品のその御仁とは別人な気がしてならない
というかこの映画、しょうじき途中から「キャプテン・ハーロック」としてじゃなく、なんか別のSFアニメとして観てました
だけどそれはつまらない、という意味ではなく「おもしろいけど、ハーロックとしては観てない」という感じですね

今日も元気に連合軍にケンカをふっかけるハーロックたち
新人のヤマくんを加えたけど、こいつがくせ者でバレバレな敵のスパイ臭をまき散らす
「そんなことより自由だぜ!」ってんで事に気づきながらもハーロックは新人を放置したことにより、なんかヤマくんはハーロック教に信仰替えするのだった
って感じで序盤は話が進むわけですが、スパイが一緒に戦う内に絆が芽生えて仲間になる展開はお約束すぎて誰でも予想できるでしょう

で、そんなハーロックとヤマの衝突と友情みたいなもんをメインに描く話かと思ってた部分があったんですが、むしろそこら辺の展開はオマケでしかなかったですね
ヤマとイソラ、ハーロックと地球の関係をメインにテーマにそって他のキャラを巻き込みつつ話が展開していく中盤から後半のストーリーが本筋
核となる部分のテーマにストーリーとキャラの肉付けがきちんとできているので、話じたいはけっこう楽しめました

それでもやっぱりヤマがあっさりハーロックになびくくだりは「ちょっとやっつけ展開すぎねえか」と思わざるえないけど
あと、ハーロックさんも自分の中で想像してたよりもヤワに描かれてるのが気になりました
にわかな自分が語るのもアレかもしれないけど、ハーロックさんって、どんな苦境でも決して尻どころか膝をつくこともなく、ギリギリのところで気丈に振る舞う漢だと認識してたんですが・・・

よく使う言い回しではあるけど、「キャプテン・ハーロック」ではない別物として観る分にはじゅうぶんにおもしろい一本でしたね
だけどたぶんハーロックさんに思い入れがある人が観たら、すっごい拒絶反応をおこす人も中にはいるかもしれない、かな
とりあえずそこまで深い思い入れがない私は”個人的に”楽しめたからよしとしますけど

個人的評価:80点
オススメ度:ハーロックさん、しゃべらなければマジかっこいい




キャプテンハーロック 予告

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