2009年3月20日金曜日

劇場版フランダースの犬(1997/日)

監督:黒田昌郎
出演:津村まこと / 丹下桜 / 山本圭 / 岡江久美子 / 八木光生 / 富田耕生 / 中西妙子 / 八木亜希子


貧しくもおじいさんと犬のパトラッシュと幸せに暮らす少年ネロ
しかし、数々の不幸の積み重ねがネロの人生を狂わせていく

一年続いたアニメを100分ちょいでまとめるとか地雷だろ
ただ有名なラストをやりたいだけじゃねえの
と、思ってた見る前の自分を殴ってやりたい

幸せなネロにこっちも笑顔になるさ、落ち込んだネロを見てると悲しくなるさ、そして有名すぎてもういいんじゃね?ってくらいにテレビでさんざ流されてるラストで号泣
あまり乾いた心のおっさんを泣かせない方がいい

しょうじき徐々に不幸になっていって、あのラストって意外に内容そのものは忘れてたけど、今みてもじゅうぶんに視聴に耐えられます
たださすがにダイジェストっぽくなってる感もいなめないので、あるていど行間を読む能力が必要
特に優秀作品に選ばれた絵のくだりは、もっと明快にしてもよかったんじゃないかと
あきらかにネロに届けさせた金で買った絵を自分で描いたようにコンクールにだして優勝した、という感じなんだけど、はっきりしないままなんですよね

あとは映画として見た時の作品としてはちょっと見劣りする所もあります
だけど、まあ、原作アニメを見た人のイメージを壊さないようにって配慮なのかもしれませんが
追加された成長したアロアのエピソードは賛否が分かれるかもしれません
個人的には映画としては「あり」、フランダースの犬的には「なし」ですね

「僕らのミライへ逆回転」のようなここで終わってほしい、という所で終わってくれる気持ちよさがない
個人的にはアロアがネロの名前を叫ぶところでエンドクレジットが一番いいかな、と
その後のシーンはこの作品をちょっと救われる内容にしてますが、それって「フランダースの犬」じゃなくないか、と

しかし、名作には名作たるゆえんがあるってことをしみじみと感じた一本でした

個人的評価:90点
オススメ度:おっさんがアニメを見て泣くとかどうよ?というツッコミはなしで

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