2009年3月10日火曜日

ピーピー兄弟 (2002/日)

監督:藤田芳康
出演:剣太郎セガール / ぜんじろう / みれいゆ / 香川照之 / 田中裕子 / 岸部一徳 / キダ・タロー / 小林麻子 / 笑福亭松之助 / 北川さおり


実家の葬儀屋を手伝い、夜はストリップ劇場で働く兄弟
二人は漫才師をいつかテレビに出ようと、下品な漫才に磨きをかけていくのだが

剣太郎セガールとか、どうなんだよ実際
って感じで見たけど、荒削りながら予想以上にいい感じじゃない
もっとネタ的な意味で見たけど、普通に面白かった

ストリッパーがアソコにストローさして吹き矢をしたり、漫才で放送禁止用語言ったり、実録ポルノ漫才で町の女をひっかけてはネタにしたり、しょうじき下品だけどこの程度の下ネタでは刺激が足りない
というか、下品を前面に出した映画をよそおって、ホントは兄弟愛を描いたんでしょうが

主役の二人もいいですが、脇役に隙がないのもいいですね
今話題の納棺師なお父ちゃんと、それを支えるお母ちゃん、テレビの汚い部分をそのまま表したようなディレクター、人間的にはすごくいい人なストリッパー、ぶっちゃけグダグダでクソ映画になりそうな雰囲気のこの作品を見れるものにしてるのは脇役の固さかもしれません

内容的にはオーソドックスに、最初はダメダメ漫才コンビだった二人が急に売れ出して、売れたことにより人間性が変わって兄弟の確執があらわになり、だけど結局は血の繋がった二人だけの兄弟じゃないみたいな
いや、でもこういうベッタベタなのも嫌いじゃないよ
むしろ作風が変化球なんで、そういう直球ド真ん中な展開も逆にいい

なにより剣太郎セガールを起用した勇気に乾杯

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