2009年4月19日日曜日

エンバイロン(2003/英)

監督:アンドリュー・プレンダーガスト
出演:サスキア・グールド / コンラッド・ホイッテカー / G・W・スティーヴンス / ニコラス・ローリンソン


ある石油会社が間もなく廃棄される海上油田プラントで新型の酵素洗浄剤のテストをすることに
環境保護団体が乗り込んできつつも実験が始まる中、突如として得体の知れない生き物がプラントに現れる

みんな大好き生物系パニック映画の時間だよー
いやあ、なんというか見たことをガッツリと後悔させてくれる、そんな素敵なパーフェクトクソ映画に近いものがありますね
「クローン」ががんばったB級なら、こっちはがんばることをいさぎよく放棄しすぎなB級です
とにかくチープ、とことんチープ、2003年製なら海外のがんばってるTVドラマの方が何倍もましレベル

この映画のクリーチャーはなんというか、蛇みたいなつちのこみたいな、ミミズみたいな、CGでおこすと造形が簡単そうで楽だなあみたいな感じ
まあ、でもちょっと新しいというか珍しいというか、ちょっとは頭使ってるんだぜってポイントがひとつ
このクリーチャーは最初からプラントにいたモノなんですね
で、配合ミスのまま散布された洗浄剤を浴びて遺伝子が突然変異を起こし、体内で異常増殖する細胞レベルの寄生体ができた、と

つまり、クリーチャーが人を襲うっていうより、寄生体が繁殖するためにクリーチャーを刺激して人を襲わせてるって感じなんですね
ぶっちゃけそんな設定なんぞクソ食らえなダメっぽい作品内容ですけどね
あとはヒロインの博士をプラントの実験に向かわせた上司の思わせぶりな態度にも、一応はちゃんとけじめをつけてくれたのは感心しました
結局はクリーチャーってなんだったんだって感じはそのままですが

あえて素敵ポイントを書くならば、クリーチャーに襲われて逃げる男が部屋から飛び出した時になぜかパソコンのキーボードを抱きしめてたり、明らかに死んだと思った男が普通に生きてたり
そして最高の素敵ポイントは切れた電源ケーブルをクリーチャーに押し当てた時の男のマジキチレベルの笑い方ですかね
ホントに「うへへへ…うへへへ…」って精神ヤバイんちゃうんかと言わざるえないくらいにね

それでも脱出に向けてがんばる組と、仲間なんか知らんがなと逃げるマジキチ男の対比があっただけなんとかクライマックスまで見れたかな、と
最後にラストで意外だったのが、続編あるなしに関わらずお約束のクリーチャーこっそり生存エンドを否定したことですね
アフターケアまでばっちりで、ちょっと残念なような嬉し…くはないな

見た後に残る時間を無駄にした感…だいじな日曜日…
あー、でもやめられないとまらないクソ映画への欲求、ということで

個人的評価:30点
オススメ度:結局「エンバイロン」がなんなのか分かりません

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