2009年5月9日土曜日

木と市長と文化会館 (1992/仏)

監督:エリック・ロメール
出演:パスカル・グレゴリー / アリエル・ドンバール / ファブリス・ルキーニ / クレマンティーヌ・アムルー / フランソワ・マリー・バリエ / ミシェル・ジャウワン


フランスの田舎町で市長に当選したジュリアン
田舎回帰を目指し、町に文化会館を建てる計画を実行するのだが

はいはいタイトル買いタイトル買い
このタイトルで邦画だったら手を出さなかったけど、フランス映画っていうなら買うしかない
内容的にはなんともいえない感じでしたね

とにかく序盤がかったるいくらいつまらない
いよいよもってリタイアするか、と本気で思ったほどに
だけど文化会館反対派の悲観的で小物臭がする男が出てきたあたりから面白くなってきます
といっても市長と反対派の対立が面白いんじゃないですけど

しょうじきこの映画は政治映画すぎて困る
市長、住民、反対派、ジャーナリスト、それぞれの立場で話は進むけど、一行に交わることがない
それぞれがそれぞれの言いたいことを言ってるだけ
そこが面白い
とにかく出てくる人物たちがしゃべってしゃべって、しゃべりたおす

なんということはないセリフの連続でも、それを追ってるうちにあっという間にラストまで見られましたね
あとはフランス映画なのにフランス映画らしくないというか、まったくもってオシャレ感がないどころか田舎の描写がマジで土臭い
さらに田舎の描き方、田舎はたださびれていくしかないのか、それとも新しいことに挑戦していくべきか、そんな問題がフランスに行ったこともない身ながら不思議なリアルさをおぼえましたね

そして衝撃(?)のラストに「おい」とツッコミを入れざるえない
結局は子供と市長の対話以外では、それぞれの人物たちの主張が言い争いや実力行使などいっさい交わることなく、それぞれでそれぞれのエンディングを迎えます
で、見終わった後に困るのは、この映画が面白いのか、つまらないのか、ということ

しょうじき面白くもあるけどつまらなくもある、かといって灰色な微妙映画でもない
うーん、なんともこのての映画に慣れてないのかもしれません

個人的評価:60点
オススメ度:歌はいい

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