2009年5月15日金曜日

WALL・E(2008/米)

監督:アンドリュー・スタントン
出演:ベン・バート / エリッサ・ナイト / ジェフ・ガーリン / フレッド・ウィラード / ジョン・ラッツェンバーガー / キャシー・ナジミー / シガーニー・ウィーバー


人が誰もいなくなった地球でただ一機、もくもくとゴミ処理を続けるロボットのウォーリー
そんな地球にロケットが降り立ち、あるロボットを置いていくのだった

有名な作品は値崩れしやすいね
ということで今までなんとなく距離をおいてきたピクサーものですが、やっぱり野生の勘というかそういうので拒絶してきた通り個人的にピクサーは合わないと再認識
最初から最後までどこかで見た展開、ご都合主義、意外性の全くない話、よくここまで退屈に仕上げられるもんだ

CGの表現力の意外性というのはもう今の時代では「意外」ではないでしょうに
そこにいまだにたよりきって凡庸でありきたりな話を誤魔化してる雰囲気が充満しすぎ
「うわあ、映像がキレイだなあ」「へえ、CGアニメってこんなこともできるんだ」とか言って欲しいのか?あ?
こんな内容のうっすい作品なんてセミプロのショートCGムービーとかでごまんとあると思うんだが

とりあえず冒頭から地球にひとりぼっちのウォーリーの悲哀がまったくないし、あらすじ知ってることを前提に話が進んでる感じで説明不足な気もする
こういった作品の定番である主人公の状況を説明してくれるサブキャラがいない、というかしゃべれない虫としゃべれない主人公、そこにしゃべれないヒロインロボとか出してどうするちゅうのよ
あざとくてもいいから解説役のキャラを入れるべきだろ

そんなこんなでどうでもいい話が延々と進んで、舞台がかわってもダラダラと平坦にストーリーが進行
もうちょっといろんなキャラがウォーリーのピュアさに感化されていって、それが終盤にいきてくる展開を期待してたのに、わずか数人の人間といつの間にか感化されてた多くの人々、そしていつの間にか仲間になってたロボットたちのうわべだけとしか思えない絆物語ってどうよ

ラストもラストでねえ…
さすがにファンタジーでハッピーなエンディングはいいんだけど、人間を美化しすぎじゃないんでしょうかね
醜くて悪い人がいるから、全体的ないい人がいきてくるんであって、みんないい人だとどうにも盛り上がらない気がしないでもないんですが

ということで、こういう本気で作ってみたけど空回りでつまらない映画は、見る前から分かる普通のクソ映画を見た時より数倍疲労を感じるから困る

個人的評価:10点
オススメ度:まさに子供向け作品




WALL・E 予告

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