監督:石井輝男
出演:吉田輝雄 / 大木実 / 由美てる子 / 土方巽 / 葵三津子 / 賀川雪絵 / 三笠れい子 / 片山由美子 / 近藤正臣 / 沢彰謙 / 高英男 / 由利徹 / 大泉滉 / 上田吉二郎 / 小池朝雄
人見広介は気づくとキチガイどもが入れられた牢獄のような檻の中にいた
なぜここに入れられたのか、わずかな記憶をたよりに謎を追う
最初に見た感想としては、これ1969年に作ってたとか日本映画界ってすごいんじゃね?的な
まったく古くささは感じない…というと嘘になるけど、ぜんぜん色あせないどころか食い入るように見てましたよ
最初は奇形さんたちを見せ物にする、そんな不謹慎な内容かと思ってたら全然違いましたね
普通にサスペンス展開で、逆に見せ物だけの話じゃないことに見てて期待値が上がりました
見てて思ったのが、これやろうと思えば現代版でリメイクできるんじゃないか、ということ
ただし、リメイクしたらしたで色々とチェック入ってつまらなくなりそうですが
それはそれとして、この映画に出てくる源三郎の父ちゃんが本当にいいキャラでほれそうになりますね
どうみても真性のマジキチにしか見えない所がいい
それ本当に演技なの?素じゃないの?と言いたくなります
そして実際に映画に出てくる奇形さんたちですが、さすがに現代の過激描写に慣れてしまうとそうはグロく感じませんが、キチガイ世界っぷりはいやってほど伝わってきます
リアルタイムで見られてたらすっごい衝撃受けたんだろうなあ、と
と、キチっぷりばかり強調されがちですが、サスペンス部分も見応えはあります
主人公が源三郎に成り代わって屋敷で生活しながら謎を追うんですが、いつばれるのかというドキドキ感があっていい
だけど、そんなサスペンスなドキドキ感も、最後の解決編的な説明で「おい」とつっこまずにはいられなかったですが
主人公はおいしいところを全部、あるキャラにもっていかれ、しかも早々に画面からはけていってしまうとかどうよ
ある意味で斬新でおもしろかったけど
あと、ラストの主人公のアレは今みたらただのギャグにしか見えないから困る
もう一つは源三郎の父ちゃんのあきらめの良さっぷりがどうも、ね
まあそれをふくめてもそんなにマイナスな感じには思えないくらい面白かったですけどね
個人的評価:90点
オススメ度:奇形、キチガイ、カタワ…そんな単語がデフォ
江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間 予告
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