2009年7月11日土曜日

ボビー・フィッシャーを探して (1993/米)

監督:スティーブン・ザイリアン
出演:マックス・ポメランツ / ジョー・マンテーニャ / ジョーン・アレン / ベン・キングスレー / ローレンス・フィッシュバーン / マイケル・ナイレンバーグ / ロバート・スティーブンズ / デヴィッド・ペイマー / ハル・スカーディノ / ヴァセック・シメック / ウィリアム・H・メイシー / ダン・ヘダヤ / ローラ・リニー / アンソニー・ヒールド / トニー・シャルーブ


アメリカ人として初の世界チャンピオンになったボビー・フィッシャーは、その輝かしい栄光を捨てて姿を消した
ある日、そんな彼の再現かと呼ばれる7歳の少年がチェスに目覚めた

なんの興味もなかった世界に飛び込んでみたら、実はかなり素質がある天才くんでした
少年マンガ誌には必ずひとつはこういうのがあるよね、ってくらいにありきたりではあるけどいつの時代にも通用するストーリー
個人的にもこういうのは好きですね

なにより主人公の男の子が素直でホントに良い子だから精神衛生上とても安心して見られました
最初は楽しんでプレイしてても、勝利の美酒にのぼせてクソガキ化するんだろうなあ…
そんな危惧もありましたが、そうでもなかったんでホッとしましたね
というか、むしろ主人公周りの大人たちがクソ成分を引き受けてくれたのがよかった
誰もリアルクソガキ演技なんか見たくないって、監督、ちゃんと分かってるじゃない

ようするにいきなりすごい素質を開花させた息子に、本人そっちのけでのぼせ上がってる父親と、ひたすらシビアに勝つことを教え込むコーチのクソ成分の二段構え
そんながんじがらめなチェス生活になりながらも、ちゃんと素直なままな主人公はホントに良い子ですね
そんな汚い大人とも最後はきちんと歩み寄って分かり合えるし、見てて気持ちいい
イヤな感情を最後まで引きずらせない作りは好印象

そして、ラストの一戦はホントに気持ちよくって楽しかった
賭けチェスで本能のままのプレイを教えてくれた男と、理詰めのように繊細なプレイを教えてくれたコーチ、それぞれの教えをミックスさせて自分なりの楽しいチェスをやってる姿は微笑ましくっていいわあ
難を言えば、ちょっとライバルの子をうまくいかしきれてない感がするのがちょっと…な気もしますが、まあ、それほどでもないですしね

ジャッキー映画を見た後に、なんかカンフーしたくなった子供時代以来、久しぶりに映画に影響されてチェスとかやってみたくなりましたね

個人的評価:80点
オススメ度:後味スッキリ

0 件のコメント: